授業内活動のあれこれ #INDEX

授業内活動というと生徒同士の話し合いが真っ先に思い浮かぶかと思いますが、先生との問答やテストや資料を読んで自力で理解すること、考えたこと/気づいたことをまとめることなど、実に様々なものがあります。教室での対話を通じて得た気づきを携えて課題にじっくり取り組み納得のいく答えを仕上げることだって学習者の活動の一つでしょう。

教室を島型のレイアウトに切り替えて話し合いをさせるだけでは、こうした多岐に亘る活動とその効果の一部しか実現しないということです。

日々の学びの中で、単元内容を理解させていく一つひとつのステップに、ちょっとした配慮が加われば、いたるところで活動性を高め、学びを深く確かなものにすることができますし、学習者としての自立にも着実に近づいていくことができるはずです。

また、授業内の活動に取り組ませていれば、そこには生徒一人ひとりの発言や成果(個々の気づきやそれらをまとめたものなど)が現れます。これに他の生徒が触れることで生じる相互啓発もまた、授業内活動を膨らませることで得られるものの一つです。

2015/04/05 公開の記事をアップデートしました。

#01 日々の学びの中のひとつひとつの場面において
想起・再記銘+言語化を通した既習内容の再定着
習ったことをまとめ直させる(言語化/メタ化)
予習・復習も一体化して活動の総量を増やす
習慣化、相互啓発、段階的な手放し
├ 習慣化を図り、単発で終えない
├ 好適例をサンプルに発想を広げる
└ 教室内の作業で習熟が図られたら授業外課題に切り替え

#02 適切なタスクを与えることが活動性を刺激する
ターゲット設問を与え、自力で本文や説明を読ませる
項目間の関係を捉え、全体を構造づけて理解できるか
タスクがチャレンジングに過ぎるなら、踊り場を作る
├ 最初はグループで助け合い、徐々に個人が仕上げるタスクに
└ コミュニケーションやチームワーク、協働の楽しさを学ばせる

#03 読むことを起点に膨らませる活動とその先
問いを与えて教材を課題化することが活動の土台
読んだ中に設問を立てさせる
解説が書かれている場面で余計な説明はしない
├ 思考を言語化させる問い掛けでアシスト
└ 自立的な学習者に育てるために
教科書の記載を、2次元平面に展開して再構成させる
└ 情報を整理し、構造づけてより深く理解するスキルの獲得


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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