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zoom RSS 実習・実技系の授業評価アンケート

<<   作成日時 : 2019/04/26 05:56   >>

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体育、芸術、家庭などの実技実習系教科でも、授業評価アンケートの質問文が目指すべき授業像を表現する必要に変わりはありません。講義座学系の教科と同様に、学習を通じて自らの進歩や成長を実感できることは、学びを継続する意欲の原資です。

2015/05/25 公開の記事インデックスをアップデートしました。


目標を正しく理解し、メタ認知を促す振り返りと、発表の機会を通じた相互啓発をうまく活用することが、学習の効果を実感させます。

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質問項目の多くは、生徒側の認識を尋ねるもの。こちらから見たのと違う姿が垣間見えるはず。年に数回の授業アンケートに機会を限らず、ミニアンケートなどを用いて、常に把握を心がけましょう。

指導に際して最も留意したいことの一つに、生徒の自己評価と他者からの客観的な評価とをポジティブな位置で一致させることがあります。

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なお、【話し方】【難易度】【意識姿勢】といった項目は、講義座学系の教科(国語、数学、社会/歴公、理科、英語)と同じです。

先生の説明や指示が明確に伝わらなければ、練習や作業に移行するときに戸惑いや間違いが頻発します。また、それまでにできるようになっていることの少し上を求めることが成長を促すのはどの教科でも変わりませんし、苦手意識を放置すれば、取り組みへの積極性が損なわれます。


❏ 協働性を育み、言語能力を養う場として

実技系教科は、グループで課題に取り組む機会が、講義座学系の教科より多く、協働性を身につけるにも好適な場であろうと思います。

教員からのこと細かな指示だけでなく、生徒自身にグループ内での役割をそれぞれ考えさせたり、練習法や作業の手順を自分たちで考え、協力し合って成果を目指す姿勢を求めたりすることも重要です。

協働の中では、当然ながらリーダーとフォロワーという関係についても実体験を伴う学びを経験するはずです。教室というコミュニティの中で何らかの役割を引き受けることとその責任などについて学ぶ機会にしたいところです。

また、作品を評価したり、取り組みを振り返ったりする場では、言語活動も促されます。感覚で捉えるだけでは、現状を超えるのは容易でありません。非言語的事象を言葉に置き換える練習の機会としても期待されるところは大です。


❏ 実技系科目における標準的質問設計

さて、実技系(演習系、実習系)の教科での標準的な質問は、講義座学系と共通の【話し方】【難易度】【意識姿勢】に以下の7項目を加えたものとなります。それぞれについて、満たすべきポイントや改善のために押さえるべき点を各記事にまとめてありますので、お時間の許すときにご高覧ください。

評価項目質問文
【ポイント説明】先生の説明を通じて、練習や作業のポイントがよくわかる。
【行動指示】授業中の約束事や先生の指示は明確で、戸惑わずに行動できる。
【生徒理解】先生は生徒の状況をよく把握しながら授業を進めてくれる。
【目標理解】作業や練習の目的や到達目標を先生ははっきりと示してくれる。
【振り返り】振り返りや先生からの助言を通じ、次に向けた課題が意識できる。
【学習効果】授業を受けて、知識や技能が身につき、自分の進歩を実感できる。
【発表の場】作品展示や試合など、自分の取り組みの成果を発表できる機会が、{とてもある〜まったくない}





教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一



授業評価&生徒意識アンケート

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タイトル (本文) ブログ名/日時
授業評価項目[実技系]@ ポイントの明示
練習や作業のポイントがしっかりわかっていれば、当然ながら、正しい方法での取り組みが促され、練習や作業の成果を高めます。いかに簡潔に、且つ正確に伝えて、練習・作業に十分な時間を残すかが重要です。また、不要な危険を遠ざけるためにも欠かせません。 ...続きを見る
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2015/05/26 07:17
授業評価項目[実技系]A 戸惑わせない指示
授業中に生徒になんらかの行動を取らせようとしたとき、生徒の側で期待した行動を取ってくれないことがあります。別に反抗しているというわけではなく、何を求められているか把握しかねていたり、わかっていても周りの様子を伺いながら行動に移して良いか戸惑っていたりしているのではないでしょうか。 ...続きを見る
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2015/05/27 06:21
授業評価項目[実技系]B 生徒の状況把握
それぞれの生徒が現在どのような状況にあるのかを把握しないままに授業を進めていては、次の段階に取り掛かれる状態になっていない生徒を置いてきぼりにするだけでなく、すでにできるようになっている生徒を退屈させてしまいます。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/05/28 07:04
授業評価項目[実技系]C 目標提示のカギは言語化と個別設定
はっきりと目標を提示することが、目標を達成した場合の充足感をより大きくしたり、目標に照らした手順への理解を深めたりすることは、座学・講義系の授業の場合と同じです。目標との距離を知ることで、次に何をすべきかを考えられることも学習の上では大きな意味を持ちます。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/05/29 07:29
授業評価項目[実技系]D 振り返りを通じた課題形成
興味や意欲は達成の中に生まれるものであり、できたこととできていないことの切り分けがはっきりしないことには次に何をするべきかを特定することもできません。振り返りの場を作ることと、その支援のための助言が大切であるのは、このためです。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/06/01 04:31
授業評価項目[実技系]E 進歩を実感できること
自己効力感は、高めることができればそこに主体的な取り組みや積極的な姿勢を作りますが、逆に下がっている状態では、できない自分に向き合うことへの抵抗から、対象に近づくことを避けようとする負のモチベーションを生み出してしまいます。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/06/02 05:39
授業評価項目[実技系]F 成果を発表する機会
自分の取り組みの成果を発表できることは、他者からの評価を得て自己効力感を更に高める効果に加えて、発表という目標に向けてより意識的な取り組みを促す効果もあります。また、他の生徒の成果発表に触れて刺激されることもあるでしょう。良いものに触れることが学びや成長のきっかけになるのは大人も子どもの変わらないように思えます。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/06/03 04:38
授業評価アンケート〜質問設計再考
目標までの差分を明らかにすることで、はじめて次に何をすべきかが特定できます。改善に向けてどんな一歩を出せば良いかの判断の土台です。また以前の状態と比べて見ることで、これまでの改善行動がどのような成果を収めたのかを把握することも可能になります。 ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2015/06/03 06:19
学習のほかにも尋ねておくべき生徒の意識
授業評価アンケートについて、座学・講義系 と 実習・実技系 とに分けてそれぞれの評価項目と質問文を考えてきました。繰り返しになりますが、質問文は学習指導を実践するうえで実現を目指すべき状態をイメージして文章にしたもの(=評価規準)です。その集計結果は、目標までの距離を以って授業改善の課題形成に、また前回までとの比較から改善行動の効果測定に活用することができます。 ...続きを見る
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2015/06/04 05:09
授業評価アンケートの質問設計〜まとめと追記
昨日まで、授業評価&生徒意識アンケートの質問設計について、それぞれの評価項目に込めた意図や改善のための着眼点などの整理を試みてきました。シリーズで取り上げたのは、標準的なケースを想定した推奨パターンによる質問群です。 座学・講義系の授業での評価項目実習・実技系の授業での評価項目生徒意識調査(学習環境/資質・姿勢の獲得) 学校が掲げる教育目標によって、項目ごとに別のものに入れ替える「調整」が必要な場合もあるはずです。質問文の一つひとつひとつは、学校全体で実現を目指したい「校是たる授業」の... ...続きを見る
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2015/06/19 08:14
授業評価&学校評価
【テーマ別記事インデックス】 ...続きを見る
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2015/07/09 06:36
授業評価の結果から(記事まとめ)
今期も多くの学校で授業評価アンケートをご利用いただきました。改めて御礼を申し上げます。お預かりしたデータの集計・分析を行いながら、気づいたこと、検証してみたことを当ブログで記事にしてまいりました。わずかでもご参考なる部分があれば光栄です。 ...続きを見る
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2015/07/28 06:13
実技・実習系教科の授業評価(更新状況)
生徒による授業評価&生徒意識アンケートの評価項目(質問文)のうち、実技・実習系に関する記事を更新しています。 ...続きを見る
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2016/05/23 06:14
記事更新のお知らせ〜尋ねておくべき“生徒の意識”
7月下旬から進めて参りました、「アンケートで尋ねるべき生徒の意識」 と個別項目に関する記事の更新がようやく完了いたしました。 ...続きを見る
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2016/08/04 10:32
実技実習の授業に「振り返り」がもたらす効果
実技自習系のどの教科にも当てはまりますが、授業を終えた段階で、本時の取り組みやパフォーマンスを振り返らせて、新たにできるようになったこと(=昨日の自分を起点とした進歩)を実感させるようにすることが大切です。 ...続きを見る
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2016/08/25 05:52
生徒による授業評価
1 授業評価アンケート〜正しい活用と質問設計1.0 授業評価アンケート〜正しい活用と質問設計 1.1 講義・座学系の授業評価項目・質問文 1.2 実習・実技系の授業評価項目・質問文 1.3 授業以外について尋ねておくべき生徒の意識 1.4 授業評価アンケートの質問設計〜まとめと追記 2 集計結果を解析してわかっきたこと2.0 授業評価の結果から(記事まとめ) 2.1 先生の言葉が聞き取れない!? 2.2 年度の後半で授業評価が下がる? 2.3 理解の確認を怠ると… 2... ...続きを見る
現場で頑張る先生方を応援します!
2017/01/19 07:24

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