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zoom RSS 生徒意識アンケート@ HRを通じた連絡の徹底

<<   作成日時 : 2015/06/05 04:57   >>

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ホームルームを通じて学校からの連絡事項が余すところなく伝わっているのは当たり前と思われるかもしれませんが、実際はそうとも限らないようです。

生徒アンケートで調べてみると、肯定的な回答の割合が50%を切るようなクラスもちらほらと…。

「ホームルームを通じ、連絡はもれなく伝えられている」

この質問に対する肯定的回答の占める割合は、すべての指導が成果を上げる土台を整えているかを測る指標のひとつとして重要です。


❏ 連絡の徹底は、指導機会に向けたレディネスを整えること

連絡事項をきっちり伝えるのは、次の指導・学習機会に向けて生徒に準備を整えてもらうための入り口です。

どれほど入念に練り上げた指導計画も、生徒の側での準備が整わないまま参加させては、所期の成果は遠のくばかりです。ましてや、実施されていることにも気づかずに、参加しそこねてしまっては・・・。

任意参加で行われている優れたイベントがありながら、アナウンスが遅れたり、徹底されなかったりで生徒が参加機会を逃すケースは少なくありません。

行事やイベントなど、非日常タイプの教育機会の創出には大きなエネルギーを投じているはず。「生徒向け広報」 にもしっかり力を入れて、投じた教育資源に見合った効果を得たいものです。


❏ 連絡の徹底は、他項目とも高い相関を示す

この項目で肯定的に答えられるかどうかで、他の項目への回答も違ってきます。中でも、以下の3項目とは高い相関を示すことが多く見られます。

【期待する行動】担任の先生が生徒にどんな行動を期待しているか、はっきり理解できる。
【公平な指導】担任の先生は、生徒の言い分によく耳を傾け、公平に接してくれる。
【整理整頓】教室は、いつも整理整頓され、勉強に集中できる環境が保たれている。

連絡事項を伝えるときには、当然ながら期待する行動への言及もなされるはず。伝達漏れで生徒との共通理解を欠けば考えるところはかみ合わなくなりますし、連絡漏れが生じるようなクラスでは教室環境の乱れに気づくのが遅れることもあるのではないでしょうか。

連絡を徹底すれば、これらの項目がそのまま改善するわけではありません。きちんとした背景意図を持つことが、これらの項目での改善を同時に促すということなのだと思われます。


❏ 手帳などを使ったタスク管理

多くの学校でビジネス手帳を用いた指導がなされています。忘れ物の防止や、自分を振り返ることに効果をあげているようです。

ホームルームでは手帳を出させて、メモを取らせたり、以前伝えたことで期日が迫っているものをチェックさせるなどの指導を、ある時期に集中して行うのはおススメです。

生徒がやり方に慣れて、自分でタスク管理をできるようになったら手放すことも必要です。いつまでたっても細かな指示を出していては、生徒が自分で知恵を出し、工夫をする余地を奪ってしまいます。

学校を卒業させるときまでに、身につけさせたいタスク管理。HRで連絡事項を伝えるのは、その絶好な指導機会と考えられるのではないでしょうか。


❏ 掲示の乱れを気にすることがなくなったら黄信号

各地の学校を訪ねて、授業を拝見するたびにチェックしているのが教室内での掲示物。掲出期限が過ぎていないか、掲示物の内容に応じて貼り出すべき場所が考慮されているかなどを見ています。

期限を過ぎて、ボロボロになった掲示物が残っていたり、黒板脇からをはみ出して板書のスペースを「侵食」 しているケースもあります。

そんな光景が「普通」 になってしまい生徒が気にしている様子もないというのは、かなり問題が進んでしまっているのではないでしょうか。

普段から、先生方が掲示などに気を留めて、生徒に指示し直させる習慣を持てば、こうはならないはずです。教科担当の先生も、指導の責任を学級担任とシェアするくらいのつもりで臨んでも良いのではないでしょうか。


❏ 連絡掲示は朝のホームルームで貼りだし、終礼ではがす

あるクラスを担任する先生は、単純な連絡事項はホームルームで伝えた上で、決まった場所に1日だけ掲示することにしていました。

帰りのHRが終わると掲示ははがされますので、生徒も休み時間中に手帳を片手に書き写しに行きます。

ちなみに、手帳を使わずにスマホで撮影して済まそうとする生徒は忘れ物が多いそうです。内容を読まずに写真を撮っているだけですから、当たり前ですね。


❏ 日直にホームルームを任せる

伝えるのは先生ばかりで、生徒はいつも聴く側。当たり前の風景で、違和感も持たれないかもしれませんが、伝える側に回ることで、聴く側に回ったときに採るべき態度を学ぶことだってあります。

ある学校では、ホームルームでの連絡事項の伝達は日直の仕事にしていました。週に5日間×35週÷20組(40人)=8.75、年間で8回ほどの順番が回ってきます。

生徒は、そのたびに伝える事柄を整理し、要領よく時間内に収めることを考え、確実に伝えるために必要な工夫を凝らすなど、伝達者としての技術を徐々に身につけていくわけです。

最初は緊張し、2回目はうまく行かなかったことにへこみ、3回目は工夫が奏功したことに喜んで・・・。こうした経験を重ねる中でプレゼンテーションの技術と楽しさを学べるようです。



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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一



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