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zoom RSS 生徒意識アンケートC 整理整頓、教室の環境整備

<<   作成日時 : 2015/06/10 05:15   >>

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教室を整理整頓された状態に保ち、学習の環境を整えているかどうか、当然ながら各教科の学習指導にも影響します。

生徒の荷物が通路をふさいでいたら…、机間指導をする先生が荷物を避けたり跨いだり、ペアワークからグループワークに切り替えようと机を動かすにもひと騒動。こんなところで貴重な授業時間は無駄にしたくないもの。

掲示物にしても、余計なものが目に入っては、肝心なメッセージが埋もれたりぼやけたりしてしまいます。

「教室は、いつも整理整頓され、勉強に集中できる環境が保たれている」

これの質問にYESと答えてもらう責任は、半分がクラス担任、もう半分は授業を担当している各教科の先生にあるのではないでしょうか。


❏ 教科担当の先生もチェック&指導

クラス担任の先生が、教室内の環境を点検できるのは、朝と帰りのSHRを中心にせいぜい一日数回。

一方、教科担当の先生は毎日4〜5名の先生が入れ替わり立ち代わりその教室を使いますよね。教室を使わないのは、体育や芸術、家庭、それと実験をするときの理科くらいでしょうか。

教室内の整理・整頓が乱れていることに気づいたら、その場で指導できるわけです。

注意すべきところで注意しないで放置すると、生徒の側は「乱れたままでも問題なし」 との認識を持ってしまいます。たとえ口に出さないでいても、何らかのメッセージを発したことになり、生徒はそこから何かを学んでしまいます。

細かく指示する先生、点検が厳しい先生の方が「口うるさい」 となっては、割が合わないだけでなく、次の指導を行うときの土台も崩れかねません。


❏ 整えておくべき状態は学年共通の規準を明示

なんでも勘でも共通ルールを決めればいいというものではありませんが、先生ごとに考え方が大きく違っては生徒も戸惑うばかりです。

教科の先生にしても、「このクラスはこう、隣のクラスはこう」 と、クラスごとに担任が打ち出しているルールが違ったら、判断が煩雑になるし、見落としも生じやすくなります。

教室が整理整頓されている状態、いつも保っておくべきことについて、せめて学年では共通したスタンダードがあった方が、生徒も先生もハッピーです。

学年団だけでなく、教科担当者の先生も参画して、教室の環境をどう整備するかきちんと話し合ってもよいのではないでしょうか。

私物が通路に出されていたら、机間指導やフォーメーションの変更を頻繁に行う先生は困りますし、板書を充実させている先生は、張り出してきた掲示物が邪魔なこともあります。

「教科学習指導を行う上で好ましい環境」 についてなら、教科担当の先生も発言する権利がありますよね。


❏ ルールの書き出しや履行点検は委員会活動で

学年の先生が集まってあれこれ議論するのも結構ですが、他にもお仕事が山ほど待っているはず。

美化委員会などの生徒会活動での議題にして、生徒自身の手によってルールを考え、作らせてもいいのではないでしょうか。

委員会活動は、社会性を身につける大切な教育の場です。どんどんチャンスを与えましょう。

学校で決めたルールの点検役だけなく、主体的に参画する意識を持たせることもできます。ちなみに、掲示物の管理なら、広報委員にもちょっと手伝ってもらいましょうか。


❏ 主体性・協働性を発揮・涵養する具体的な場として

守らない生徒がいたとき、整備が遅れるクラスがいたときに、どのように生徒間でのコンセンサスを作り、行動の発現・定着に向かわせるのかも、生徒に与える課題です。

様々な考え方をもち、必ずしも共通利益だけでない相手を巻き込んでいく取り組みは生徒たちにとって貴重な練習と学びの場になります。

先生が介入して問題を解決するだけでは、生徒が学ぶ機会が失われてしまうのではないでしょうか。

生徒に考えさせる授業規律


❏ 周囲に目を配り、工夫を考えるトレーニングの場としても

教室の環境整備を生徒に任せていくと、周囲への観察への意識と方法も学びます。

掲示物をどうするか、教室をより使いやすくするにはどうしたらよいかを考えることは、社会に出てからの「業務改善」 に通じるところがありますよね。

些細なことかもしれませんし、教室とそれ以外の場所での事情の違いから「社会に出てから役立つ知恵」 というわでもありませんが、だからと言って無駄なことだとは思いません。

そうした考え方や習慣、姿勢は、生徒が人生を送る中、どこかで生きてくることもあるように感じます。



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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一



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