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zoom RSS 生徒意識アンケートD 係や当番で社会性を育む

<<   作成日時 : 2015/06/11 07:21   >>

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学級を経営する上で、生徒一人ひとりが何らかの役割を持つことが重要です。

「学級の係や当番は、それぞれがきちんと必要な役割を果たしている」

ホームルームは生徒にとって最も基本的なコミュニティ。その中で、どんな役割を引き受けるのか、どんな貢献をするのかを考え、行動を起こしていくことは、社会性を身につける貴重なトレーニングの場です。


❏ 活動を通じて関係を築き、役割を通して成長する

先生方が与えたルールを守るだけでなく、より良いコミュニティづくりに向けて主体的・積極的に参画することで、生徒は多様性や協働性を身につけていくのではないでしょうか。

クラス替えは、年度の切り替わりでしかできませんが、係の再編は必要に応じていつでもできることも大きなメリットです。人間関係が固定化してきたときのカードとしても使えます。

但し、係の活動に一定以上の時間とエネルギーが投じられていることが大切。実質的な活動がなされていなければ、関係構築や資質形成の機能は働きません。


❏ それぞれの係の活動を可視化する

あちらこちらの学校をお訪ねして、教室を覗いてみると、たいていの場合、係活動に関する掲示スペースが用意されています。

でも、それぞれの係に所属する生徒の名前が書いてあるだけで、どんな活動をしてきたのか、今何に取り組んでいるか、さっぱり伝わってこない事のほうが多いように感じます。

掲示だけの問題かなと思い直し、近くを通りかかった生徒に尋ねてみても、はっきりとした答えは返ってきません。

掲示スペースはきちんと確保した上で、何らかの活動があったら更新するようにしたいところ。他の係の活動に触発されて、自分たちも何かやろうという機運が生まれることだってあり得ます。


❏ ひとりに、ひとつ以上の役割を

社会の中では、その人が引き受けている役割によって関係が作られます。何の役割も与えられていなかったら、関係を構築する入口が存在しないことを意味します。

係は決めても仕事がないのでは、役割がないのと一緒です。係の中でのミーティングでどんな活動をしていくのか、自分たちのミッションは何かを考えさせましょう。

学期の頭や月初めなど区切りごとに活動計画を作らせるのも良いはずです。


❏ 活動時間の確保のためのランチミーティング

少人数の係の中だけでは、なかなか発想も膨らんできません。クラスを跨いで同じ係の生徒が学年で集まる機会を作っているケースでは、良い刺激を持ち帰っているようです。

とはいえ、係の中での話し合いはクラスを超えた交流など、活動時間を確保するのはひと苦労です。そんな状況の解決策として、ある学校では「ランチミーティング」 を採り入れていました。

普段は好きな生徒どうし、あるいは生活班でまとまって昼食をとっているのを、週に一度はクラス内の係ごとに集まり、月に一度は各クラスの係が一か所にあつまって昼食を共にするというものです。


❏ チェックリストで振り返り&文具・資材の整備

係の中でのミーティングで色々なことを話し合っても、実行に移さなければ意味がありません。

活動計画と同時にそのチェックリストも作成し、ランチミーティングごとに全員で一週間の活動を振り返らせてみては如何でしょうか。

活動の漏れに気づくだけでなく、やるべきことを新たに見つけることもあるでしょう。こうしたことを重ねるうちに、係の活動がよりアクティブなものになっていきます。


❏ 係の活動に必要な資材や道具も生徒に調えさせる

何かしようと思い立ったとき、文房具がない、資材が足りない、先生のところまでもらいに行くのが面倒。これでは「まぁ、いいか」 となるのも無理からぬ話です。

係が使う文房具や資材は、いつも教室内の決まったところに「整理・整頓」 して揃えておきたいところですが、先生が肩代わりしてはいけません。

上げ膳据え膳では、当事者としての意識は高まりませんよね。

これもいずれかの係にやらせましょう。引き受けるべき役割の一つとなり、責任を以って着実に履行することを学ぶ機会です。


❏ 手は放して、目は離さない〜活動にはきちんと注目

先生がいない場所で活動が行われることが多い分、もめ事も増えるかもしれませんが、それを解決する方策を身につけることもまた学習です。

かといって、生徒にまかせっきりにしておくのも危険です。コントロール不能に陥る前に手を打つには、常に状況は把握しておかなければなりません。

「手は放して、目は離さない」 というのは、教科学習指導の場合と同様に「鉄則」 の一つでしょう。

LHRでそれぞれの係から活動報告をさせたり、日報・週報に目を通したりするのも有効ですが、形骸化していくこともあります。ちょっとした立ち話の方が有用な情報が取れるし、アドバイスもしてあげられます。

■関連記事: 係の仕事(学級経営)



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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一



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