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zoom RSS 高校生のタスク管理&スケジューリング

<<   作成日時 : 2015/12/02 05:38   >>

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ビジネス手帳を生徒に持たせている学校が増えてきました。中学生、高校生にとってのスケジューリングやタスク管理とは何かをしっかりと考えることで、使わせたことによる効果は大きく膨らみそうな気がします。


❏ 高校生が予めスケジューリングできる範囲

自律的・計画的学習といっても、授業毎に宿題も出れば、「予期せず」 に課題も与えられます。

自分で教材を選んで、きちんとペースを保ってというより、与えられたものを手持ちの時間に中にどう配列するかが、高校生にとってのスケジューリングが可能な範囲ということになりそうです。

長期休業期間中の宿題や、予定がわかっている週末課題や小テスト、ある程度の期間が与えられたレポートなどは、先を見越して計画だてることもできますが、そうとばかりは限りません。

実験レポートが宿題になったり、授業中に扱った問題の仕上げが翌日までに課されたりするのは、よくある日常の風景でしょう。


❏ 不明の解消、疑問の解明は重要な「タスク」

また、タスクとして管理しなければならないのは「与えられたもの」 だけではありません。

先生が指定した次回までの宿題のほかにも、授業を受けていて疑問に思ったこと、興味をひかれたことを放置しないようにすることも大切なタスクです。

その日のうちに片付けておくべきことを失念したまま、先送りしてしまうのでは上手なタスク管理とは言えません。

メモを取る習慣とスキルが身についていれば、不明点や疑問点はノートの余白に残っているはずですが、ノートは次の授業まで開きません。

毎日必ず開く手帳で管理させてみるのもお奨めです。

授業を受けていて、わからないことや調べてみたいと思ったことは、付箋に書いて手帳に貼りつけさせましょう。


❏ 家に帰ったら、まず5分間、机の前に座らせる

家に帰ってまず5分間机に座り、手帳を見て今日のうちにやるべきことをリストアップ、寝るまでの持ち時間でどのように片付けていくかを考えさせるようにさせましょう。

当然ながら、疑問や不明点を書き出した付箋にも目が留まるはずです。

付箋に書き出してあった不明点・興味が片付いたら、付箋をその科目のノートに戻し、答えを添え書きしていけば、自分自身の学びがそこに蓄積されていきます。

また、その日のうちにかたずけるのが難しいタスクは、先をみていつやるか(期限)、どのくらい時間がかかるか(期間)を想定して手帳のカレンダーページに書き込ませます。単に「To Do リスト」 に挙げただけでは、着手が遅れるばかりです


❏ タスク管理に自分のスタイルを作れれば、…

こうした取り組みは、高校生の勉強としてはちょっと大げさな感じがしますが、卒業した後に大きな財産になると思われます。

ある時期にこのような指導を行い、やり方を学ばせたら、そのあと続けるかどうかは生徒に任せても良いのではないでしょうか。

本人が役立つと思えば続けるでしょう。さぼって後悔することがあれば、また始めてくれるかも。卒業後になって改めて必要になった時点で、そのときの指導を思い出してくれることもあるはずです。



だいぶ前の記事になりますが、ビジネス手帳を用いた指導の可能性 も併せてご高覧いただきたく存じます。

使い方、書き込み方はある程度のガイドを示したら、あとは生徒に任せてしまいましょう。

大人があれこれ考えるより面白い使い方が出てきます。ルールに縛り付けていては面白い発想は出てきません。

生徒同士の相互刺激・相互啓発を促す手伝いだけしてあげれば良いのではないでしょうか。

■ビジネス手帳を用いた指導の可能性
#01
 中学生、高校生にとっての自己管理とは?
#02
 情報の一括管理が、忘れ物を減らす
 ホームルームでの連絡事項に漏れはないか
#03
 予定を立てる=所用時間を見積って、優先順位をつける
 カレンダーを使って、行事までカウントダウン
#04
 進路の手引きや進路通信との併用を前提に
 利便性と使い勝手の向上と、紛失等のリスク回避
#05
 手帳に記録されている定量的情報をデータ化
 きちんとフィードバック
#06
 反省や思いを記録に残すこと自体に意味がある
 手帳が深める、生徒と教師のコミュニケーション


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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