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zoom RSS 高大連携や進路関連のイベント#INDEX

<<   作成日時 : 2016/02/22 06:55   >>

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高大連携では、大学の先生が学校にやってきて講話を聴かせてくれたり、成果発表会で指導や講評をしてくれます。キャリア教育や進路指導の一環として外部から社会や研究の最前線で活躍される方をお招きして話を伺う機会も少なくありません。講演、講評に加え、最近はワークショップ形式も増えています。

日常を少し離れた体験は、生徒にとっても良い刺激を得られる場ではありますが、申し上げるまでもなく、これらが目的とするのは、「外部の方のお話を聞く」 ということではありません。

社会のことや自分の進路を考えるきっかけにしたいとの先生方の企図も、「きっかけ」 を活かす場を整えておかなければ、思い描く結果には繋がらないのではないでしょうか。

外部から人を招く機会以外にも、生徒は様々な授業外学習を体験しますが、その成否を決めるのは、結局のところ、
生活・進路・学習の3領域における日常の指導と、
個々のイベント・行事が目的の下で明確に関連付けられているかどうか
ということに尽きるのだと思います。

社会の最前線で活躍する方、最先端の研究に携わる方と、時間と空間をともにする機会は、生徒の視野を広げ、異なる立場やモノの見方を変えます。また、やり方によって効果に雲泥の差が生じますが、汎用スキルや「協働性・多様性・主体性」 を育む絶好の機会にもなり得ます。

大学入試改革では、合否の判定に学力の三要素が問われることを考えると、進路希望を作るフェイズで行った指導(行事やイベント)が進路希望を実現するうえで土台となる「学力の三要素」 を育むきっかけと、なるという捉え方も可能ではないでしょうか。

テストの点数は気にしても、見えない学力には生徒の意識は向きにくいもの。── それらを身につける努力に対して「自分の理由」 を見出させるためにも、如上のイベント・行事を上手に活用することが大切です。


イベント・行事に確かな教育効果をもたらすために、どんなことに注意すべきか3回に亘って考えてみました。

高大接続改革に向けて、指導計画全体の見直しをされている学校も多いと思います。本シリーズが何かのご参考になれば、この上ない喜びです。

#01
 行事/イベントを単発で完結させない
 外部講師を招いての生徒向け講演
 ├ 事前課題でウォーミングアップを
 ├ 自力で資料を集めた輪読とロールプレイ
 └ 講演を聞く前に集める「事前アンケート」
#02
 課題研究等の成果発表会での指導講評
 ├ 講評者をどうやって確保するか
 │ ・他校との協力の中で相互に教員を派遣
 │ ・卒業生、保護者会、地域の商工会から作る人材バンク
 │ ・現役大学生はサポーターとして生徒の近いところで
 ├ 相互啓発の機会を確保するためのポスターセッション
 ├ 指導講評をうけての振り返り
 └ 学年を跨いで発生させる「生徒相互の刺激/啓発」
#03
 講演や成果発表と比較した「ワークショップの優位性」
 協働性や汎用スキルの必要性を感じ取らせる機会として
 イベントでの議論を仕上げ、行動に移す機会を整える
 きっかけを得たら日頃の指導の中に成果を戻す
 汎用スキルを獲得させるのは教科学習指導の中で



追記:

冒頭で、「費用対効果」 という言葉を使いましたが、イベントや行事の効果測定には主に2つの方法があります。

体験前と体験後における生徒の意識の変化で図るのが方法のひとつめ。

本編でも出てくる事前アンケートで体験前の意識を探っておき、行事終了後のアンケートへと比べて差分を図ることもできます。体験を通してどのような変化があったかを、生徒の記述から探るという方法です。好適な記述の出現頻度を数え上げるだけでも、ある程度の精度で効果を探ることもできるはずです。

ふたつめは、生徒の学習記録に、行事への関わり方(真剣に参加、とりあえず参加、参加なし)のレコードを残して置き、学年が進んでからの成績伸長や志望動機の明確さとの間でクロス集計を行う方法です。

追跡調査には、校内の態勢を整えたり、集計分析作業に多少のややこしさもありますので、腰を据えて取り組む必要がありますが、もっとも好適な補法だと思います。拙稿「指導方法の効果測定」 も併せてご覧ください。


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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