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zoom RSS 大きな分岐を前に整えるべき指導機会

<<   作成日時 : 2016/09/12 08:07   >>

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進路を決定するまでのプロセスの中で、生徒は大小様々な選択を経ていきます。最も大きなものは文系か理系の選択、あるいは3年生でどの科目を履修するかの選択。暦は9月中旬。文化祭などの学校行事が一段落したら、こうした選択は目の前です。意識をスパッと切り替えないと、準備を整えられないまま選択に臨ませてしまうことになりそうです。


❏ 1つの選択はその先の可能性の広がりを変える

どんなことでも、何かをひとつ選択するたびにその先の道の広がり方は違ってきます。

どの大学のオープンキャンパスを訪問するか、進路講演でどのテーマの話を聞くかといった比較的小さい選択だって、そこでの経験や気づきにその後の判断や思考が左右されることを考えるとないがしろにはできません。

きちんと準備を調えさせて、選択に臨ませたいものです。

 ■先に控える選択の機会をいつ認識させるか
 ■キャリアは選ぶものではなく重ねるもの


❏ 選択に必要な材料を揃える

準備のひとつめは、必要な情報を余さず集めて整理しておくことや、自分にとって大切なこと(やりたい事や譲れない価値)と照らしながら一つひとつの選択肢を吟味することでしょうか。

情報の収集や整理も、価値観に照らした吟味も、生徒にとっては、ほとんど初めて挑む課題かもしれません。正しい選択をするという目的を目指す中で、選択の力を養うというもう一つの目的にも近づきます。

 ■進路指導で育む“選択の力” (その1)
 ■進路指導で育む“選択の力” (その2)

選択の力を養う途中である以上、経験の乏しさからくる見落としや、考え方の偏りがあって当然。それらを放置しては、如上の目的はいずれも達成できません。


❏ 正しい判断を支えるのは多様な価値に触れて行う相対化

多様な考え方に触れる中で、生徒がそれまでの自分の考えを相対化することが、見落としや偏りを解消することであり、もっとも有効な手段は対話であり、その機会は「面談」 です。

すでに、これまでの進路指導などを通じて、生徒は様々な判断材料を集めたり、考えてきたりしていますが、最終的な決断の前に、面談を通じて、見落としなどがないかきちんとチェックしておきたいものです。

 ■面談指導を成功させる(全4編)


❏ 選択肢を手が届くところに引き寄せておく

やりたいことがあっても、「無理かな、手が届きそうもないや」 と思っては、選択肢から外してしまうもの。

自分が伸びている実感を持たせ、たとえ現状で苦手であっても「何とかなりそうだ」 という認識に持ってくることが、志向や資質に応じた進路を選ばせる前提条件です。

模試試験などを機に、これまで放置してきたことを仕上げさせることも、この局面だからこそ大切なことです。

また、模試の結果が戻ってきたときの指導の如何によっても、あきらめるか挑み続けるかの分岐が訪れます。

 ■学習機会としての模試受験
  ├ 学習機会としての模試受験(その1)〜仕上げさせる
  ├ 学習機会としての模試受験(その2)〜計画させる
  └ 学習機会としての模試受験(その3)〜好適時期は?
 ■模試受験後の指導〜進路希望を維持させる〜
 ■模試や考査の事後学習〜間違え直しだけでは不十分




進路指導のグランドデザインについては、こちらの記事も是非ともお読みいただけますようお願いいたします。

進路希望を作る指導[進路意識形成]#INDEX

高大接続改革では、知識・技能、思考力・判断力・表現力を試す学力テストに加えて、学修計画書や志望理由書も選抜の材料として重視されることになりそうです。

となると、入れる大学から選びましたという訳には行きません。

進路希望を作るに至ったストーリーを示し、体験の場、探求の場を通じて、どのように自分に向き合ってきたのかを伝えなければいけないということです。

選抜の材料になるということは、「進路希望を実現する」 という目的を達するにも、その進路希望をどのように作り出すか、そのプロセスをいかに客観的に捉えるかが大切になるということではないでしょうか。



教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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進路指導で育む“選択の力”
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進路希望の具体化と実現へ
選択の機会に備えさせる1.1 大きな分岐(選択の機会)を前に整えるべき指導機会 1.2 先に控える選択の機会をいつ認識させるか 早すぎる選択は視野と可能性を狭める2.0 進路を意識させるタイミング(序) 2.1 進路を意識させるタイミング(その1) 2.2 進路を意識させるタイミング(その2) 3 面談指導を成功させる3.1 面談指導を成功させる(その1) 3.2 面談指導を成功させる(その2) 3.3 面談指導を成功させる(その3) 3.4 面談指導を成功させる(その4)... ...続きを見る
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2017/01/13 05:59
進路の手引きは冊子よりもファイリング形式で
進路の手引きは立派な冊子に整えられて年度当初に生徒に配布していることが多いようですが、思い切って冊子の印刷と配布を止めませんか。進路指導計画に沿って、その都度必要な資料を配布し、生徒自身の手でファイリングさせる形に切り替えてみることをご提案いたします。 ...続きを見る
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2018/03/15 07:55
面談指導を成功させる#INDEX
10月を迎えると、次年度の履修科目選択を控えた2年生、受験に向けて走り出し、学習法や出願校選択に悩む3年生と、様々な場面と目的で面談指導が盛んに盛んに行われることと思います。 ...続きを見る
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