考査問題について考えるべきところ、あれこれ

生徒は考査問題に合わせて勉強します。どんな問題を定期考査に課すかによって、学びの在り方が違ってくるということです。うっかりすると、「教わったことを覚えることが学習」 という間違った考え方を生徒の頭に植え付けてしまうかもしれません。

また、模試もそうですが、テストを受けてその結果から、それまでの自分の学びに正すべき点がなかったか、これからどう取り組むべきかを生徒自身が見つけ出せないようでは、受験した意味が半減します。配点の在り方や得点集計の方法にも考えるべきことは多々ありそうです。

そんな問題意識から、いくつかの記事を起こして参りました。今回、
 キーワード別記事インデックス「評価、考査、成果検証」
にこれらを加えて整理しました。

お時間の許すときにお読みいただければ光栄です。各記事へのリンクは、上記のインデックスに用意いたしました。

  • 考査問題の妥当性評価
      2016/11/18 Updated!
    考査問題で何を測るかは、授業で何を教えるかと「ほぼ同義」です。教える側には、意識しているか否かに拘らず、「学力観」「教科観」というものが頭の中にあり、それが一方でテスト問題に、同時に他方で授業実践にも現れます。さて、そのテスト。きちんと「知識・技能」を測定しているでしょうか。妥当性を検証する方法と授業改善への活かし方を考えます。

  • 正答率の予測ができれば授業設計も最適化
      2016/09/09公開
    模擬試験などの問題を使って担当するクラスの正答率を予測してみましょう。実際と大きくずれるようなら、生徒の現況学力の把握が十分にできていないということであり、授業設計も妥当性を欠いている可能性があります。普段の授業から、まずは生徒にやらせてみるようにして観察の機会を整えておかないと、生徒ができるようになっていることを見誤り、不要な重ね塗りや手当てすべき箇所の見落としを増やすばかりではないでしょうか。

  • 考査問題における得点集計(集計の取り方と活用法)
      2016/11/15公開
    模試もそうですが、定期考査の役割はその時点での学習成果を測り、ゴールに近づくための課題を形成することにあります。何が足りていないのか、正しく検知できる問題が必要ですが、せっかく検知した課題も「総合点」 で丸めてしまっては表に出てきません。既習問題と初見問題の得点で作った散布図上の位置で個々の生徒の課題を探って類型に応じた助言をしたり、クラスごとの分布の違いから優良実践を抽出するなどの活用を考えましょう。

  • 考査問題に使う初見材料をどこから調達するか
      2016/11/16公開
    定期考査にも初見材料をベースにした出題を組み込むことで、本当に理解しているかも思考・判断ができているかも試せます。テーマが同じで立場が異なる材料が揃えば、賛否を問い、理由を述べさせる問いも起こせます。とはいえ初見で且つ好適な材料を整えるのは一苦労。出題研究を拡大しネット検索を利用することに加えて、指導設計において、考査の出題イメージを先行させて必要なことを「教科書で教える」という手順が求められます。


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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  • 考査問題で何をどう測るか

    Excerpt: 1 考査問題の改善が授業も変える1.0 考査問題の改善が授業も変える(序) 1.1 考査問題の改善が授業も変える(前編) 1.2 考査問題の改善が授業も変える(後編) 2 考査問題の妥当性評価2.. Weblog: 現場で頑張る先生方を応援します! racked: 2017-01-05 06:08