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zoom RSS 進路講演などに向けた事前指導

<<   作成日時 : 2017/01/25 07:41   >>

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外部から講師を呼んで生徒向けに講演をしてもらうとき、「生徒にどんな変化を期待しているか」 を、明確なイメージとして、現場の先生方が、講演本番を迎えるまでの一定の期間にわたって共有しておく必要がありそうです。


❏ 一過性のイベントでの効果を確かなものにするには

講演などは、あくまでも一過性のイベントであり、そこから十分な情報や刺激を受け取れるかどうかは、生徒一人ひとりが、それまでにどんなことを考え、知り、経験してきたかによって大きく異なります。

なんの準備もなく、「認知の網」 を張らないまま、講演会場に生徒を向かわせても、初期の成果を得る保証はありません。

すでにしっかり考えてきた生徒は、刺激と情報をうまく使って大きく成長し、あまり考えていなかった生徒はその場に立ち止まることも十分に想像できます。

生徒に期待する変化を、現場の先生方が共通してイメージしておけば、講演がテーマとすることについて事前に様々な話ができますよね。

それぞれの先生が、様々な角度から自ら考えることを伝えたり、生徒に思いを巡らしてほしいことを問いかけたりできます。

こうした場面を経て、生徒一人ひとりのうちに認知の網をしっかり張り、関心を刺激しておくことが、講演を聞いての実りを大きくします。


❏ 似たような話を聞いた経験が、理解と想像の力

似たような話をどこか別の場面で聞いていると、新しい話を聞いたときに「ああ、そういうことか」 と合点したり、一見ばらばらに見えたことの関連性に気づいたりします。

新しい情報は、既得知識との結びつきにより、頭の中で新しい意味を持つ、ということです。

これが、発想の拡充や新しい気づきになり、生徒自身の考え方やものの捉え方に成長をもたらすのではないでしょうか。

講師の著作をプリントして、事前に読ませておくという学校もありました。


❏ 鵜呑みせずに、素直に聞けるように

講師の話からの刺激が過ぎると、言われたことを鵜呑みにしてしまい、生徒が自分で考えることを妨げることもあります。

あくまでも、講演で得る情報は考える材料、その場で得る刺激は考えるきっかけであるはずです。

スルーさせずに鵜呑みにさせない。そのためにこそ、講演本番前に現場の先生方からの発信と投げかけが重要な意味を持つのだと考えます。

また、偏ったとまでは言わないまでも、多面性に欠く話ばかりを事前に聞いていると、そこまでに作られた概念や捉え方でしか講演内容を理解できなくなってしまいます。かたくなな態度を作るということです。

多様な意見・考えに触れさせておくには、進路通信、ホームルーム、授業などで、それぞれの立場の先生が、考えるところを、それぞれの表現・材料で伝えていくことに意味があるのではないでしょうか。


❏ 生徒にどんな変化を期待するか

もし講演の目的(=生徒に期待する変化)を、学年団で共有されずに担当の分掌や先生だけの思いにとどまっていたら、貴重な機会を活かしきれなくなるかもしれません。

企画段階でも、学年団でわいわいと、目指すもの/期待するものを話し合っておくことで、講演の企画を担当する先生方も、他の先生の意見や考えに触れて、発想を拡充することができます。

そこでのやり取りを講師に伝えておけば、講師の側でも現場の先生方の思いを汲んで、話の内容をアレンジすることもできます。

講師に呼ばれる側にしても、現場の先生方の思いがはっきり伝わってくるほどに、「一緒に仕事をしている感覚」 を持てますので、より良いものを作ろうという意欲も高まります。

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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一


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