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zoom RSS 海外も注目している日本の”トッカツ”

<<   作成日時 : 2017/02/01 06:21   >>

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少し前ですが、民主化以降不安定な情勢が続くエジプトで、社会の秩序を保つのには若者の教育が欠かせないとして、規律や協調性を重んじる日本の特活を取り入れる試みが始まっている、との報道がありました。

エジプトで始まった日本発の”トッカツ”

日本の公立学校で昔から日常的に行われている掃除や学級活動などの特別活動=“トッカツ”。実は世界的には珍しいとされるこのシステムが今、注目され世界の学校に「輸出」され始めている。アジア・アフリカの途上国を中心にJICAなどが支援を行い“トッカツ”を導入する国が増えているのだ。そのひとつエジプトでは、これまで生徒がみずから教室を掃除することや、仲間と意見を交わす学級活動はなかった。現在、日本のJICAの支援を受けながら小中一貫校など12校で掃除や学級活動を試験的に始め、今後、全国の公立学校での運用を目指している。日本発の“トッカツ”がエジプトでどう生かされているのかリポート。

http://www6.nhk.or.jp/kokusaihoudou/bs22/lounge/index.html?i=170119


❏ あまりに日常的で、本来の目的を意識しなかった

不勉強でお恥ずかしい限りですが、こういう形で日本の教育が注目を集めているとは知りませんでした。

差し迫った教育課題があって、その達成を図る手段として、朝礼や清掃活動に海外の方が可能性を見出したとの話に、不思議な新鮮さみたいなものを感じました。

日本の学校では、ごく普通に行われていることであり、これらを導入したときの思いや目的について、あまり深く考える機会を持たなかったことに、ちょっと反省しています。


❏ 導入時の思いに立ち返れば、関わり方も変わるはず

この報道を見て、思い出したのは、様々な学校で先生たちが口にされていた、「清掃活動に積極的に立ち会おうとしない先生もいる」、「朝のホームルームをきちんと使おうとしないクラスも…」 というお話です。

確かに、清掃活動は、教室をきれいにすることだけを目的にするなら、他の方法もありますよね。

あくまでも教育の一環として、協働性やコミュニティに貢献する姿勢を養おうというのなら、その場での生徒の行動にはきちんと目を向けたいもの。

あるべき取り組み方や、なぜそうした取り組みが必要なのかも、生徒たち自身がきちんと気づけて考えられる場も併せて整えていく必要があると思います。

 ■関連記事:
  生徒に考えさせる授業規律
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❏ ホームルームは、クラスが同じメッセージや問いを共有する場

朝のホームルームも、伝達事項を伝えるだけなら、別の形がありそうですが、全員が揃って同じ話を聞くことに意義を見出せば、そこでの取り組み方にも違いがうまれるのではないでしょうか。

単に話をきくだけでなく、同じ場所で、コミュニティをともにする仲間と同じ話を聞くことにも大きな意味があります。

一緒に同じ話を聞くことは、理解や認識の土台のようなものを共有することです。共有するものがあるときとないときとでは、何かの課題にコミュニティとして取り組むときの行動が違ってきそうです。

生徒に考えて欲しいことを「問い」として投げかければ、同じ問題意識を生徒が共有するきっかけになります。


❏ 6年間積み上げれば、100時間以上の指導時間

ある私立高校の校長先生は、朝のHRで聞かせる5分間の話も、1年間続ければ、5分×6回×35週=1050分、中高6年間で6,300分、トータルで100時間を超えるとしたうえで、毎日きちんと生徒に話を聞かせ、思いを伝えることの大切さに言及しておられました。

たしかに、教科学習指導に当てはめれば、4単位の授業に相当する時間ですよね。大事にしない手はありません。

伝達事項なら、日直の仕事を拡充して、先生の代わりに伝えさせれば、発表力の養成にもなるうえ、先生が伝えるメッセージが雑多な連絡事項に紛れることも少なくなりそうです。

ホームルームが、教科学習のような固定的なカリキュラムでは窮屈に過ぎますが、6ヵ年を通して伝えたい「思いの核」 をしっかり持つことは大切ではないでしょうか。その核の周囲をその時々の材料で膨らませていくことができたら、とても大きなものを生徒に持たせて卒業させることができるような気がします。


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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