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zoom RSS 先輩の経験から間接的に学ぶ機会

<<   作成日時 : 2017/05/17 07:51   >>

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卒業生を招いて行う進路行事では、様々な世代からそれぞれの経験を踏まえたメッセージを在校生に伝えてもらうことに大きな意味がありそうです。先日公開の拙稿「合格体験記は誰に書かせるか」 とも通底しますが、在校生が、先輩たちの経験から学び、これからの自分に向き合うきっかけとして整備すべき機会です。


❏ まだ経験していない世界を間接的に知る

まだ訪れたことがない地域を旅行する前に、その場所を経験した人の話をきくのは大いに参考になるのと同じかもしれません。

その人と同じ行程を踏むのでは意味はありませんが、間接経験を通して、自分ならどうするかを考えることで、その行程の中で楽しめるもの/手に入れられるものは増えるのではないでしょうか。


❏ 講演会と進路通信への寄稿を組み合わせて

これから進路希望を作り、その実現に向かおうとしている生徒にとって、先輩たちの話を聞くのはとても有意な機会ですが、すべてを講演会スタイルで用意しようとしては、進路行事でカレンダーが埋まり、あふれ出てしまいます。

直接対面の機会を作りにくいものや、在校生がほかの機会(他学年など)でも参照すべき内容のものなどは、講演会とするよりも、進路通信などに寄稿してもらうのも良いと思います。

進路指導室などに、ファイルを整えておけば、生徒のみならず、先生方が指導を行うときの資料としても活用できます。


❏ 実現の必須要件は、同窓会を介した卒業生とのパイプ

講演を頼むときも、寄稿を依頼するときも、大前提となるのは、言うまでもなく、卒業生とのパイプが常に整備されていることです。

ある世代と最も強いパイプを持つのは、持ち上がりで担当していた学年団の先生方でしょうが、広い範囲の生徒と関係を維持するには、同窓会を介した組織的なつながりが必要だと思います。

特に先生方の異動が不可避な、公立学校では重要です。

同窓会を担当する広報・渉外などの分掌と進路指導部が連携してパイプの維持と整備を進めていく必要があるように思います。


❏ 斜めの関係を築き、チーム学校を編成する

校外に広がる理解者・協力者のネットワーク、斜めの関係を展開できたら、学校の教育活動にも幅が出るはずです。

学校のことを誰よりもよく知り、帰属意識を持ってくれているOB/OGは、最近よく耳にする「チーム学校」 の最適メンバーになり得る存在です。

地域の方の協力を仰げるならそれでOKですが、地域の特性からテーマに合致した講演者が見つからないこともありますし、大学の先生を呼んでくるだけは、「研究者」 という属性が勝ちすぎることもあります。

同窓会を通じて作れる講演人材の多様性には、他に代えがたいものがあるように思いますが如何でしょうか。


卒業生を招いて行う進路行事(その1)
  • ある段階を経て伝えられるようになること
  • 難関大を突破した直後に話せること
  • 大学生活と照らした高校生活の振り返り
  • 専門課程を選ぶときに考えたこと
  • 高校での経験の価値を知ってから

卒業生を招いて行う進路行事(その2)
  • 教育実習生を集めてパネルディスカッション
  • 対話型・参加型の方が、在校生の気づきは大きい
  • 社会に出たばかりだから伝えられること
  • 大学で学ぶことの意義を話せるのは30代以降



合格体験記は誰に書かせるか
  • 難関を突破したという事実だけでなく
  • 先行逃げ切りタイプ、追い上げ逆転タイプ、…
  • 記事を書いてもらう前にやるべきこと
  • 校是たる指導像に合わせた起草者選定を


■ご参考記事:
卒業生の成果展示が、在校生の学びを刺激
探究活動や課題研究で先輩たちが作成したポスターなどが、校内に常設されている学校も見かけます。合格体験記や進路講演と同様に、先輩の経験から間接的に学ぶ機会として、有効に利用したいものです。掲示を通じて先輩たちの様々な成果に触れておき、その上で実体験を先行した先輩から「生の声」を対面で聞いたら、これから自分が取り組むことへのイメージも大きく広がるのではないでしょうか。



教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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合格体験記は誰に書かせるか
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