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zoom RSS 復習は間隔をおいた"重ね塗り"で(その2)

<<   作成日時 : 2017/11/22 05:41   >>

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授業で形成した理解や獲得させた知識の定着を図りたいなら、間隔を空けて薄く幾重にも重ね塗りしていくことが大切です。前稿では、
  1. 授業を終えるとき〜ターゲット設問やチェックリストの利用
  2. その日の自宅学習〜答案の仕上げ
  3. 次回の授業冒頭〜持ち寄った答案の吟味
という3回目までの再記銘(+理解の深化、学びの拡張)に触れましたが、本日は、もう少し間隔の大きなサイクルでの再記銘(重ね塗り)を考えます。


❏ 単元を終えるときに作るプレゼンテーション

単元を終えるときも学び直しと再記銘を図るチャンスです。

それまで学んだことの集大成としてプレゼンテーションシートを作らせてみるのは如何でしょうか。

教科や科目によって、様々なバリエーションがありそうです。方々の学校で拝見した光景を思い出してみるだけでも、
  • 国語の現代文では、作品に対して自分で立てた問いに、まとまった論述をさせてみる

  • 古文や漢文、英語では、新出文法を自分なりにまとめた「解説書」を作らせる

  • 数学では教科書の章末問題や先生が用意した設問に挑ませ、答案を書かせる

  • 理科や社会なら、単元に関連するテーマで課題研究をさせ自主レポートを提出させる
といった事例もありました。

ひとつの課題に挑む中で、単元全体を見渡すことができれば、単元理解の軸になるような重要項目の理解は深まり、アウトプットしたことで定着も進むはずです。

蛇足ながら…

如上のプレゼンを用意させても授業中に発表の機会を持つ時間的な余裕はないかもしれません。紙の上でのプレゼンテーションと割り切り、A4用紙1枚にまとめるなどのルールでまとめさせれば教室に掲示するのはそれほど難しくないはずです。

もし、ICTで共有できるなら、回収や掲示の面倒もかかりません。一定期間を設けて優秀作品懸賞の選出を生徒相互の投票などで行えば、相互評価の訓練にもなりますし、ほかの生徒の頑張りに触れて「よし自分も」と思ってくれたらしめたものではないでしょうか。


❏ 新しい単元を学ぶときの復習を通じて

再記銘の機会として大切にしたいのは、カリキュラム上のスパイラルを用いた再学習です。

ある単元を学ぼうとすれば、自ずと以前に学んだことが土台になります。この土台を固めないことには次の学びは成立しません。

以前の記事にも書きましたが、"既習内容の確認は、問い掛けで"行うのが鉄則です。

教え直しでは、帯に短したすきに長しであり、問い掛けながら教科書の該当ページを開かせるようにしましょう。

確認させたことは言葉にさせる(=言語化によるアウトプット)ことで、再記銘がより確実に行われます。


❏ 次のタームで学ぶことの関連項目を考査の出題範囲に

次のタームで学ぶ新しい単元について、以前に学んだこと、小中学校での既習内容を定期考査の出題範囲に組み入れるようにして、学びの接続に効果を挙げているケースもあります。

試験範囲を示すのは、プリントなどで例題を提示したり、以前につかった教科書や問題集のページを示せば十分でしょう。

考査に出題するとなれば、生徒はその準備をしますし、テストでは否応なくその単元の問題を解くことになりますので、最低でも2回の復習ができます。間違え直しをさせればプラス1回です。

テストの結果を見れば、既習範囲の定着の度合いを把握することもでき、新しい単元の学習をスタートさせるときにどこまで立ち戻れば良いかの判断も正確に行えます。

プレースメントテストとしての機能も備えますので、該当部分の得点データは、事前補習などの手当が必要な生徒を特定するのにも使えるはずです。


❏ 数か月前の単元に、定期的に立ち戻る

カリキュラムのスパイラルを利用するだけでは、十分に反復機会がとれないときは、定期的に再記銘の機会を作れば良いだけの話です。

授業で学ばせたことを定期考査で確かめるだけでは反復の間隔は数週間ですが、その後再記銘の機会がなければ、記憶は徐々に保持されなくなり、やがて想起できなくなってしまいます。

英語や古典では、"学びの重ね塗りで運用力の向上を"でご紹介したように、以前に学んだ単元の音読する機会を持つのも有効です。

数学などでは傍用問題集を使用した3か月遅れぐらいの追いかけ再学習をさせることで、再記銘の機会を確保しているケースもありました。

模擬試験の成績を追っかけてみて、習ってすぐの単元に比べて、半年、1年と年月が経過したときに偏差値(=相対評価)が下がるようであれば、再記銘の機会が他校で学ぶ生徒に比べて不足している可能性が疑われます。もし、該当するようなら、追っかけ再学習の導入を検討してみても良いのではないでしょうか。


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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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