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zoom RSS 授業評価の結果を改善に活かす思考フロー

<<   作成日時 : 2017/12/20 05:21   >>

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生徒による授業評価アンケートの結果を授業改善という成果に繋ぐには様々な要件がありますが、その一つが集計結果の読み方です。

出てきた数字を漫然と読んで、「前回より上がった/下がった、肯定的な回答が〇%だった」と一喜一憂しているだけでは、授業改善に有効な手立てが見つからないことがあります。

改善課題を正しく形成するための"思考フロー"を確立しましょう。

改善行動を起こすまでの時間も短縮でき、結果を活かした授業改善が円滑に始動できるようになります。

  • フェイズ0(準備段階)

    教科学習指導の評価は、結果学力、学習行動などと併せて多面的に行う必要がありますが、アンケートで把握すべきは、学習を通じて生徒が学力の向上や自分の成長を実感しているかという部分です。

    これにしっかりと焦点を当てた質問を設ける必要は言うまでもありません。また、学力向上感に影響する要素を特定しておき、それらについても生徒に尋ねて認識を確かめ、説明変数として分析に用いることができるようにしておく必要があります。


  • フェイズ1(主要項目での目安値到達を点検)

    理解の確認、目標の理解、知識活用の機会、授業内での活動性など生徒が実感する学習効果に直接的な影響を与える(=寄与度が大きい)項目が、目安値に達しているかどうかの点検が先決です。

    各項目の目安値を求めるには様々な方法がありますが、一番手軽で信頼の持てるのは、散布図を描いて、近似線が学習効果の目標ラインと交差するときの値を探ることです。

    目安値をどれだけ下回っているかは、そのまま当該項目の改善の必要性/取り組むべき優先順位を表しています。重点課題として押さえ、改善プランの立案に進みましょう。


  • フェイズ2(ボトルネックの所在を探る)

    主要項目がいずれも目安値に達しているのに、生徒が十分な学習効果を得ていないようであれば、他の部分にボトルネックとなっている問題点があるはずです。

    伝達スキルや適正負荷といった周辺項目の点検を行うことになりますが、ここでも順序を取り違えないようにしたいものです。

    難しすぎるからわからないのと、先生の説明が悪くてわからない、あるいは目標を示していないから説明が伝わらないのとでは、原因が違いますので自ずと採るべき処方も異なります。



これらについて、前・後半2編の記事にまとめました。お時間の許すときに是非ともご高覧ください。
#01 散布図中の位置から改善課題の所在を探る
#02 ボトルネックを探すときは順序を間違えない


また、こちらの記事も併せてお読みいたたければ光栄です。

組織的授業改善の土台: データを使った効果測定
優良実践の共有〜授業評価の結果を活かして


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一


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ボトルネックを探すときは順序を間違えない
授業評価アンケートから改善課題を特定するには正しい質問設計が必要ですが、これに加えて集計結果をどう読むかも大切です。 ...続きを見る
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2017/12/20 05:24
散布図中の位置から改善課題の所在を探る
学習評価を行うとき、模試や考査の成績にしろ、授業評価アンケートにしろ、ある評価項目における集計結果を単独で見ているだけで改善課題が見つけられるとは限りません。要素ごとに集計を分けて、散布図を描いてみることで改善に必要なことが見えてくることがあります。 ...続きを見る
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2017/12/20 05:24
生徒による授業評価
2017-12-21 更新 1 授業評価アンケート〜正しい活用と質問設計1.0 授業評価アンケート〜正しい活用と質問設計 1.1 講義・座学系の授業評価項目・質問文 1.2 実習・実技系の授業評価項目・質問文 1.3 授業以外について尋ねておくべき生徒の意識 1.4 授業評価アンケートの質問設計〜まとめと追記 1.5 授業評価アンケートを行うときの最小要件 2 集計結果を解析してわかっきたこと2.0 授業評価の結果から(記事まとめ) ...続きを見る
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集計結果をどう読み、改善に活かすか
授業改善を着実に進めるには、" 効果測定、成果検証"を重ねながら、データに基づく課題形成が欠かせません。 ...続きを見る
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2017/12/21 06:15
授業評価アンケート〜正しい活用と質問設計
2016-05-12 更新 授業には、講義や座学を進める科目と、実技や実習の要素が多くなる科目がありますが、それぞれが形成を図ろうとする学力・資質・姿勢を踏まえて、「目標学力の形成に資する要素」 を焦点化した質問文を用意しなければなりません。 ...続きを見る
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2018/04/18 08:20
授業評価アンケートの集計が終わったら
生徒による授業評価アンケートは、授業改善に向けた課題形成とこれまでの改善行動の効果検証のために行うものですから、集計結果が良かったかどうかよりも、結果が出た後の個人/組織の行動の方が大切です。 ...続きを見る
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2018/06/22 07:06

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