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zoom RSS 進学先の確保と進路希望実現のはざま

<<   作成日時 : 2018/01/23 07:57   >>

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国公立大の二次出願が始まりました。センター試験の自己採点の結果を受け、第一志望を貫徹できれば何よりですが、思わぬ結果にセカンド・ベストへの切り替えを検討しなければならないケースもあります。

受験校指導に当たるこちらとしても、進学先を確保してあげたいという気持ちの一方で、"優先すべきはあくまでも進路希望の実現"との思いもあり、大いに頭を悩ませます。


❏ 選択肢を広く知り、十分に吟味してきたか

生徒がこれまで認識していなかった大学(たとえば地方国立大)などでも、学びたかったことが学べることは少なくありません。

しかしながら、当の本人がそのことを、頭の中で理解するだけでなく、気持ちの中でも納得して受け入れていないと、セカンド・ベストの選択は単なる"進学先の確保"に過ぎなくなってしまいます。

首尾よく合格しても、新たな居場所に納得できなかったり、第一志望に進むことができていたらという想像(妄想?)から離れられなかったりしては、せっかく得た環境も活かしきれません。

2年生の夏あたりから3年の秋までの志望校選定に向けた一連のプロセスの中で、学部・学科を軸にした大学研究にじっくり取り組んでいたら、納得のいく選択肢をいくつも持てていたかもしれません。


❏ たとえ浪人するにしても

浪人するにしても、合格校があってそれを蹴ってきた生徒の方が浪人生活が成功しやすいと仰る方もいます。

予備校に勤めていた身として、その傾向は確かにあると感じていますが、どこでもいいから合格しておけばそれで浪人後の伸びが倍加するわけではありません。

最後まで粘って力をつけようと努力する中で、それまでの学びの穴を埋めてきたこと、自分なりの学び方・頑張り方を身につけてきたことが、伸びる土台になっている可能性もあります。

となると、受かりそうなところを選んで出願し、合格通知をもらうだけではあまり意味がなさそうです。

ここでもやはり、心で納得し得るセカンド・ベストを見つけ、受験当日まで頑張り続けることが重要ということになるのではないでしょうか。


❏ 自分の気持ちと置かれた状況をきちんと把握

家庭の事情で浪人が許されないのか、第一志望へのこだわりと学びたいことへの思いはどちらが強いか、自宅を離れることができるか、奨学金はもらえるか、…選択に臨むまでに把握しておかなければならないことは沢山あります。

生徒一人ひとりが、自分自身の考えと、自分が置かれている状況とをあらかじめ整理しておくこともまた、センターの結果や直前の成績が判明してからの短期間で正しい判断をするためには欠かせません。

第一志望への思いがどれだけ強いか(=志望理由が明確で、他の進路ではマッチしない)、浪人できるのかなど、重要な「条件」を生徒本人も曖昧にしていることは思いのほか少なくありません。

生徒は浪人できないと言っているにもかかわらず、保護者の方は一浪までならOKとしているケースでは、家庭での対話不足で判断の材料を取り違えていることになります。


❏ 正しい準備こそが、判断を誤らないためのカギ

追い込まれた状態では冷静な判断がしにくいものです。

本人も保護者も、ときには教員すらも「この場に至っては仕方なし」という、"覚悟だけでの判断"をしてしまうことがあります。

2学期の後半を迎えるぐらいまでの時期に、どれだけ自分の気持ちと環境をしっかり捉えているかどうかで、いざ出願という差し迫った場面での判断が正しくできるかどうかが決まります。

受験する可能性がある学校の願書も、改めて取り寄せなければならなければ慌てるだけです。予期せぬ提出書類があれば、その準備に時間を取られ、追い込みにかけるべき受験勉強もストップしてしまいます。


❏ 今年の反省を次の学年団にしっかり伝える

すでに出願が始まっているこの時期に、敢えてこんなことを書いているのは、今年の反省を来年度にしっかり伝え、同じ轍を踏む生徒が出ないようにする必要があるとの思いからです。

2月、3月は来年度の進路指導計画の立案に取り掛かる時期です。

出願校選択で苦労した生徒の例から、次学年に伝えるべき知恵を抽出できるかどうかは、計画の妥当性を大きく変えるのではないでしょうか。

また、現2年生に対するこれまでの指導に足りていないものが発見できれば、3年生に上がるまでに指導の補完を図ることもできます。

現2年生の担任団が受験学年を指導したのは、1サイクル前のことであり、その時の経験で事に当たるのでは足りないものが出てきます。出願書類なども少しずつ変わってきました。一般入試でも志望理由書が必要になる時代です。

進路報告会などでは、進路結果だけではなく、指導を通じて得られた成果と課題をしっかり伝えることが大切です。


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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1 選択の機会ひとつひとつに備えさせる1.1 大きな分岐(選択の機会)を前に整えるべき指導機会 1.2 先に控える選択の機会をいつ認識させるか 2 進路希望の実現をあきらめさせない2.1 どこまで伸びるか見立てる 2.2 第一志望をあきらめさせない指導 2.3 生徒が互いの頑張りを支え合う集団作り 3 早すぎる選択は視野と可能性を狭める3.0 進路を意識させるタイミング(序) 3.1 進路を意識させるタイミング(その1) 3.2 進路を意識させるタイミング(その2) 4... ...続きを見る
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2018/01/26 05:25

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