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zoom RSS 建学の精神や教育目標をきちんと伝える(後編)

<<   作成日時 : 2018/01/10 07:52   >>

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建学の精神や学校の教育目的を生徒や保護者に正しく理解してもらうことがもたらす効果は、昨日の記事に書いた通りですが、文字や言葉にして掲げているだけで理解されるものではありません。理解を深めるための具体的な戦略と行動が必要です。


❏ 場面に結び付けながら、ことあるごとに言及

目指しているものをしっかり伝え、深く理解してもらうには、何はさておき、"ことあるごとに言及する"ことが欠かせません。

しかしながら、建学の精神や教育目的をキャッチフレーズのように繰り返すだけでは、記憶に刷り込むのが精一杯。真意を理解してもらい、その広がりを知ってもらうことにはつながらないものです。

指導の機会ごとに、生徒に求める行動/身につけて欲しい資質や姿勢を建学の精神や教育目的と結び付けて伝え続けることが大切です。

教育目的と関連づけながら個々の場面での行動や目標に言及しようとすれば、おのずと両者の整合性も高まります。

矛盾に気づけばそれを解消しようとするのが本能です。如上の習慣を持つことは、ブレのない指導の実現を図る上でも大切だと思います。

日々の教育活動に、誤解や曲解の原因になる"ノイズ"が混入しなくなるので、生徒の側でも指導の意図を正しく理解しやすくなるはずです。


❏ 具体的な行動に書き出して、自己評価させる

教育目的や指導目標には、学年を追って達成すべきことや水準に段階性がありますよね。

時期や場面ごとに生徒に期待する行動/目指すべき到達状態を行動レベルで書き出してみれば、教える側での目線合わせの機会になります。

書き出したものは、チェックリストとして生徒の手元に持たせ、それに照らした自己点検(評価)を定期的に行わせるようにしましょう。

目標状態を満たせていればA評価、近づいているが不十分なところがあればB評価、目標に遠ければC評価、目標を超えていればS評価です。

A評価とした根拠、B評価とした理由などを言葉にさせることは、生徒自身にとって、今の自分に足りないものは何か、次はどうするべきかを改めて考える機会になります。


❏ 教職員の目線はきちんと合わせられているか

生徒や保護者に建学の精神や校是を理解してもらうことの重要性について書いて参りましたが、教職員間でもおなじことが当てはまるのではないでしょうか。

学校評価アンケートで教職員による自己評価をしてもらうと、答えがよく一致している項目もあれば、驚くほどばらつきが大きい項目が見つかることがあります。

ある評価項目に対して、全面的に肯定する先生と否定的に捉えている先生が両極に分かれ、それぞれ一定以上の割合で混在しているとしたら、見ているものが違うか、基準としているものが違うかのいずれかです。

それぞれの立場や考え方で、指導の目標に方向性や要求水準の違いが生じ/放置されていては、生徒指導に公平性や一貫性が保てません。

また、ある先生が認識している問題点をほかの先生と共有できていないのでは、解決に向けた組織的な取り組みもできませんよね。

分掌、学年、教科といった各組織の指導目標は、学校の教育目的を達成するためのものですから、定期的に建学の精神や教育目的に立ち戻り、組織目標や評価基準を見直す必要があろうかと存じます。


❏ 保護者との間で価値を共有できているか

教職員が全員、肯定的に評価している教育活動でも、生徒や保護者からの評価が逆を向いていることも少なくありません。

生徒に対しては、前述のように建学の精神や校是の理解を深めていくこともできますが、保護者に対して同じ方略は使えそうもありません。

保護者は日々学校を訪れてくれるわけではありませんので、学校の意図を伝えられるのは、学校通信やホームページの保護者向けページ、懇談会や保護者会でのプレゼンテーションなど、限られた機会です。

その中で、子どもが入学してから、改めて価値の共有を図ろうとしても無理があります。子どもの入学前に、学校の意図するところを正しく理解しておいてもらいましょう。

入り口である生徒募集活動が最初のチャンスであり、ここで作られたイメージを後になってひっくり返すのは容易ではありません。

学校がこだわっていることを、ファーストコンタクトでしっかりと理解していただけるかどうかは、次年度からの3年間/6年間の教育活動そのものを左右しかねない、きわめて重要な問題です。

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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一



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