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zoom RSS 探究活動の充実には図書館との連携が不可欠

<<   作成日時 : 2018/06/11 06:55   >>

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探究型学習を学校の教育活動の軸に据えようとするなら、図書室との連携は欠かせません。ここ数年、学校を訪ねるとき、図書室を覗かせていただくようにしていますが、自習室としての使用がメインになっているせいか、蔵書群に学校の教育目標や特徴的な教育活動との関りを見出せるケースばかりではないように見受けられます。


❏ 探究の入り口を探すための資料も用意

前稿で「図書館に揃えるべき」と書いた探究方法に関する本以外にも、生徒の探究マインドを刺激し、テーマ探しや研究方法のヒントになるような資料も欲しいですよね。

とはいえ、安易に「探究テーマ集」「自由研究のアイデア」のようなものを図書室に並べてしまうのは考え物です。

テーマを探し、問いを立てることが探究活動の重要な目的であるのに、そこを他人任せにするようなことを推奨することになりかねません。

この記事を起こしながら、yahoo知恵袋に「探究のテーマ、ないでしょうか」という高校生からの相談を見つけました。

自分の人生に関わる部分を、顔も素性もわからない他人の助言に委ねるとは、よほど困っていたのでしょうか…。


❏ 先生方からの推薦図書を募って並べる

各教科の先生方のお立場から、探究のテーマになり得ることがらを扱った書籍を挙げてもらい、図書館の蔵書に加え、特設コーナーを作って並べてみるのはどうでしょうか。

専門教科の枠にとらわれず、社会が解決しようとしている課題や先端研究が明らかにしようとしていることなど、先生方ご自身が読んで「これは面白い、興味深い」と思った本で良いと思います。

探究活動というと自然科学が中心かのように思いますが、人文科学にだって社会科学にだって、高校生が探究すべきテーマがあります。

調べ学習に終わってしまわないよう、きちんと問いを立てて、自分が考えた答えを仮説として検証することさえできれば、どんなテーマだって十分に論文になり得ますし、生徒にとっては「上級学校に進んで本格的に学びたいこと」を見つける入り口にもなるはずです。


❏ 過年度生のポスターもスマホで撮ってNASに

過年度生の成果発表会のポスターは、倉庫にしまっておくのではなく、後輩学年の目に留まるところに置きたいものです。

壁面に掲示するのではスペースの問題もありますが、デジカメで写真にして、図書館内の閲覧用PCから見られるように、NAS(ネットワークHDD)に収めておくのはどうでしょう。

各論文のサマリーに加え、ジャンルなどのインデックスを設定しておけば、検索もできて便利です。

写メは生徒に撮らせればよいし、NASにアップするときに「研究を終えて残った課題、解けなかった問い」を加筆させておけば、後輩たちにとって大きな財産になります。


❏ 探究活動特設コーナーの設置には生徒も参加させる

これらの仕事は、探究活動を担当される先生や司書の先生がかぶってしまってはご負担も大きくなるばかりです。

生徒にも手伝わせるべきではないでしょうか。先生がいくら頑張っても、生徒にとって他人事のままでは意味がありません。

図書委員会の活動として、NASへのアップやインデックスを振る作業をやらせてみてもいいのではないかと思います。

すでに蔵書に並んでいる書籍から、探究のヒントになるようなものを選び出させ、ディスプレイさせるのも面白いと思います。

出来上がったディスプレイは、図書館通信や生徒会新聞で全校生徒に伝えた上で、その紙面を学校HPにも掲載すれば学校の取り組みを外にも伝えられます。

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教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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