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zoom RSS 生徒に伝える期待(=先生方の指導目標)を明確に

<<   作成日時 : 2019/03/19 07:32   >>

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新学期も目の前となり、オリエンテーションや授業開きに向けた準備も進んでいることと思います。その場では、生徒に守るべきルールや履行を心掛けて欲しい行動を明確且つ具体的に伝えることも大切ですが、その前に、どんな成長を遂げて欲しいかという期待、目指すべき生徒像をしっかりと打ち出しておくことが大切だと思います。


❏ 教育目標や指導方針をちゃんと伝える

学校評価アンケートなどで生徒の認識傾向を解析してみると、「学校の教育目標や指導方針を明確に伝え、理解させているケース程、個々の指導を生徒は肯定的に捉える傾向」が例外なく確認できます。

 ■ 教育目標や指導方針をちゃんと伝える
 ■ 建学の精神や教育目標をきちんと伝える(全3編)
どんな活動に取り組むときも、"目指しているところ" を相手や周囲にきちんと伝えることは大事です。個々の指導がどれほど綿密に練り上げられ、徹底されていたとしても、その背景にある意図を相手と共有できていないことには、曲解や誤解も生まれ、相手からの共感的な理解を得るのは困難です。

先生方がこれまでの指導経験の中で、「これは大事」「こうあるべき」という思いをどれだけ強く抱いていても、先生たちが見てきた景色をまだ見ていない生徒には、意図するところはなかなか伝わりません。

まずは、これから先に生徒が向き合わなければならない様々な課題を示せば、それを乗り越えるためにどんな能力やスキル、姿勢が求められるのかを生徒は理解しやすくなります。

この共通理解を土台としてしっかり作ってから、「今必要なこと」「やるべきこと・取るべき行動」を伝えてこそ、生徒たちは先生方の意図するところを納得して受け止められるのだと思います。


❏ 先生ごとに言うことが違っては、生徒は戸惑うばかり

指導に込めた意図を説明したり、そこでのこだわりを伝えたりするときにも、個々の先生がそれぞれの思いでバラバラなことを言っては、生徒は混乱するばかりです。

生徒を指導する場に臨む前には、先生方がきちんと目線合わせを行い、共有する思いを同じ言葉で表現できるようにしておくことが重要ではないでしょうか。

一つの考え方に無理に合わせるというのではなく、それぞれの先生が蓄えてきた指導観や知識・経験を持ち寄って共通認識を形成してから生徒の前に出るということです。

先生方の経験はそれぞれ異なりますので、ときには互いの考えが競合することもあろうかと思います。

そのときの取捨選択における拠り所は、上位目標である「学校の教育目標」や「入学前に(=生徒募集において)生徒と交わした約束」です。

これらとの整合性がより高いもの(目標や方針)が、個々の指導場面で優先すべきもの、高い価値をおくべきものだと思います。

新年度のオリエンテーションやガイダンス、授業開きは目前です。多忙は重々承知ですが、こうした目線合わせには、時間をこじ開けてでもしっかり取り組む必要があるのではないでしょうか。


❏ 目線合わせの結果は、先生方の指導目標として共有

目線合わせを行って共有できた目標や指導方針は、とりもなおさず先生方にとっての達成目標です。

分掌、学年、教科という3つの立場での組織目標ということになりますので、中間検証を挟みながら、それまでの指導の不足を補い、達成に向けた作戦の修正を重ねながら到達を目指す必要もあるはずです。

何を目指すのか、それにどう取り組むのかを言語化して、メンバー全員で確認をしてから生徒の前に立つ必要があります。

如上の目線合わせは、三つの立場から学校の教育目標の達成にどうコミットするかを再確認することでもあります。

過日の記事"授業改善を確実に進めるための年間実施計画作り"で書いたのと同じですが、生徒を評価する仕組みを使って、先生方の指導を評価するのが重要です。

授業開きやオリエンテーションで生徒に配る書面には、生徒が到達状態を自己点検できるチェックリストにまとめて掲載しておけば、それと同じものを使って、学期の真ん中、学期末などでご自身の/所属組織のそこまでの指導を振り返ることもできそうです。


ご多用とは存じますが、こちらの記事も併せてお読みいただければ光栄です。

授業開き/オリエンテーション(全4編)
  1. シミュレーションを通じた学習法ガイダンス
  2. やらせてみて観察しながら、自ら修正させる
  3. 目指すべき到達状態に照らした生徒観察
  4. スタートに立った生徒に伝えたいこと


教育実践研究オフィスF 代表 鍋島史一

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