ノート持ち込み可の定期考査がもたらすもの

先日の新聞に、変わる、定期テスト ノート持ち込みOK・単元テストに変更 大学入試改革にらむ(朝日新聞2019年11月27朝刊)という記事が掲載されていました。記事には、生徒と先生の双方で起きた変化がそれぞれの立場からの発言を引用して次のように書かれています。 「最初はイヤだなと思った。勉強しても差がつかなくなるから」と勉強熱心な3年女…

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探究活動、課題研究

1 横断的・体験的な調べ学習の先にある探究活動1.0 総合的な探究の時間★ 1.1 高校生にとっての探究活動 1.2 『TOK(知の理論)を解読する』 を読んで 1.3 中学での経験を踏まえて考える「高校での探究活動」 1.4 新テスト対応にも探究活動は土台となる ★ 1.5 探究活動を通して養う"ファクトフルネス"★ 1.…
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アイデアを作らせる~きちんと調べ、思考を拡充・整理

総合的な探究の時間において生徒に研究テーマを考えさせるところでご苦労を抱えておられる先生方も少なくありません。地域連携や新しいビジネスなどの考案に取り組ませることで自らの進路と向き合わせる教育活動でもアイデアを出させるフェイズでのご苦労が多いようです。 進路指導もまた、自分の将来を対象として行う探究活動であり、その探究の成果が「志…

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アイデアを膨らませ、まとめる方法への習熟

生徒に新しいアイデアを出させるためには、事前に行う調べ学習が重要というのが前稿の趣旨であり、調べさせ方にも様々な工夫があることをお伝えしました。本稿では調べ学習の中での気づきを拡張しながら整理していくフェイズでの指導の工夫を考えてみたいと思います。 ❏ 様々なツールを使い、思考を深め、対話を膨らませる 発想の整理や拡充を…

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アイデアを出させる前に、まずはきっちり調べ学習

学校の中に新しい教育活動が採り込まれるにつれて、生徒にアイデアを出させる機会が増えてきました。日々の教科学習指導の中でもPBL型の授業デザインなら、解の導き方や物事を確かめる手順などを生徒自身の発想に委ねることもあれば、探究学習のテーマを考えさせたり、新しいビジネスの発案に挑ませたりすることもあります。 そんなときに、何の土台もな…

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理解確認/学びの振り返り

1 理解度の確認~場面と方法1.0 理解度の確認~場面と方法(序) 1.1 理解度の確認~場面と方法(その1) 1.2 理解度の確認~場面と方法(その2) 1.3 理解度の確認~場面と方法(その3) 1.4 理解度の確認~場面と方法(その4) 1.5 既習内容の確認は、問い掛けで ★ 2 振り返りのためのアウトプット2…
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知識の活用、学びの仕上げ

1 課題解決を通した知識活用の機会1.0 課題解決を伴わない知識獲得は…(序) 1.1 課題解決を伴わない知識獲得は…(その1) 1.2 課題解決を伴わない知識獲得は… (その2) 2 課題解決を軸にした授業デザイン2.1 伝達スキルと授業デザイン 2.2 知識活用の機会を整えて授業改善を加速  ├ 習ったことを使ってみる機会…
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授業改善での協働のあり方

1 授業を観る、授業を観てもらう1.1 授業を観る~優良実践を学び、自分を振り返る 1.2 優れた実践を見て言語化する(見取り稽古)  ★ 1.3 生徒を中心に授業を観る(その1) 1.4 生徒を中心に授業を観る(その2) 1.5 授業を観てもらう「チャンス」を活かす 1.6 自分撮りのススメ 2 組織的授業改善の土台: デ…
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教科会に期待される役割~ちゃんと機能していますか?

教科会が年間スケジュールに組み込まれた定期開催となっている学校ばかりではないようです。必要に応じて開催されているというケースも少なからず、教員間の情報共有は主に職員室や準備室でのカジュアルな対話を通じて良好に行われているだけという学校も見かけます。 会議はそれ自体が時間という教育リソースを消費する活動ですので、できれば少ないに越し…

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進路希望の具体化と実現へ

1 選択の機会ひとつひとつに備えさせる1.1 大きな分岐(選択の機会)を前に整えるべき指導機会 1.2 先に控える選択の機会をいつ認識させるか 1.3 進路の手引きは冊子よりもファイリング形式で ★ 1.4 準備が整わないうちに選択を迫っていないか 2 進路希望の実現をあきらめさせない2.1 どこまで伸びるか見立てる 2.2…
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進路意識形成を支える指導

1 興味を追いかけ、しなやかに選択を重ねる1.1 キャリアは選ぶものではなく重ねるもの ★ 1.2 最短の進路がベストにあらず ★ 1.2 カッコつきの“キャリア教育の充実!”に思うところ 1.3 調べたことの先に~新たな知と当事者としての関わり 2 進路指導で育む“選択の力”2.1 進路指導で育む“選択の力”(その1) 2.…
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進路を選択する中での「自分を知る」をどう考えるか

進路指導計画は大きく分けて進路意識を形成する過程と進路希望を具体化し実現する過程とがありますが、前者の中に配置されているのが「自分を知る」ことをテーマにしたセクションです。呼び方は学校によって様々ですが、職業や社会を知ること、大学(学部・学科)や学問を知ることとともに3ヵ年/6ヵ年の計画に何らかの形で配列されています。 ❏ 知…

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諦めない心は諦めたくないものを見つけた人に

11月も半ばを迎え、最上級生はいよいよ進路希望の実現に向けて本格的なスパートに入ったものと拝察します。一方で、ここから先は弱気の虫も騒ぎ出しやすい時期。期末考査の終了後は登校日も少なく、周囲の頑張りや先生の励ましに触れ気持ちを新たにする機会も減りがちです。 "受験期はまたとない成長の好機" です。苦しく感じるのは頑張っている証拠で…

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頑張りをきちんと評価する~学びの意欲向上のために

いつになく頑張った/上手く行ったと自分では思っていたときに、誰もそれと気づいてくれなかったり、評価してもらうどころかあらさがしやダメ出しをされたりでは、次に向けて頑張る気持ちも萎えそうです。 褒めれば伸びるというものでもないと思いますが、正当な評価は生徒の自己肯定感を刺激し、同時に与えられる的確な助言は次の機会に向けた課題形成に繋…

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予習・復習、課題のあり方

1 予習・復習で何をさせるか~目的とタスクのデザイン ★1.0 予習・復習で何をさせるか(序) 1.1 予習の目的と課すべきタスクの考え方 1.2 復習の目的と課すべきタスクの考え方 1.3 予復習のデザインに加えて、履行率を高める工夫を 2 宿題をやってこない生徒への対応2.0 宿題をやってこない生徒への対応(序) 2.…
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原因から考える家庭学習時間の延伸策 #INDEX

家庭学習時間の延伸を図るなら、合理的で効果的な課題をきちんと与える必要があります。 そもそも、生徒が十分な時間を授業外学習に投じてくれないことの背景には、「やらなくても困らないから」「やったことによるメリットを実感できないから」といった理由があるのではないでしょうか。 やらないと困る状況を作ろうとして、小テストの不合格者に再…

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家庭学習の習慣化を妨げるもの~原因から考える対処 #3

家庭学習時間の延伸を目指した対応策を検討するときに想定すべき「生徒は家庭学習に十分な取り組みを見せてくれない理由」には、様々なものが考えられますが、最も大きく影響しているのは「取り組みに喜びが見いだせないこと」、即ち「家庭学習に取り組むことの中に達成感を得たり、自分の進歩を実感できないこと」ではないでしょうか。 ❏ 真面目に取…

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家庭学習の習慣化を妨げるもの~原因から考える対処 #2

家庭学習の習慣作りに向けて指導では、「なぜ家庭学習が根付かないのか」を考えてから、それぞれの背景にある阻害要因を取り除く策を講じる必要があります。前稿では、以下の5つの原因を想定した上で、最初の2つについて考えるところをまとめました。引き続き、その他の原因について考えていきたいと思います。 やろうと思ってもできない(レディネスが整…

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家庭学習の習慣化を妨げるもの~原因から考える対処 #1

家庭学習の習慣の形成と維持は、程度の差はあれどの学校でも課題として認識され、様々な対策が講じられていますが、成果が十分に上がっているケースばかりではなさそうです。「一日あたり2時間の家庭学習」をお題目のように繰り返し、家庭学習の重要性を訴え続けるだけでその目標をクリアできたという話は聞いたことがありませんし、各教科で宿題を増やすという戦…

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単元を跨いで作る、習ったことを使ってみる機会

授業で習ったことを使って答えを導くべき問いは、学習目標を理解させるために導入フェイズで示すターゲット設問としても、授業を終えた段階での学びの仕上げにも大きな存在価値を持つものですが、「ある日の授業で学んだことを使う機会」は、一つひとつの授業あるいは単元に閉じた如上の問い/課題以外にも、その後に学ぶ別の単元の中にも設け得る/設けるべきもの…

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課題解決の場を整えたら、挑ませる前に理解の確認

習ったことを使ってみる機会を調えることが学びを深く確かなものにすることはこのブログでも繰り返しお伝えしてきた通りです。 授業を通して学んだことを活用して解決する課題を導入フェイズで示しておけば学習目標の理解が高まり、学び終えて課題の答えを仕上げさせればそこまでの学びに欠けていたものが補われるという2つの効果が相乗的に働くことに加え…

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