クラス内で生じた学力・学欲差への対処法 #INDEX

どんなクラスでも学力差は存在します。たとえ、習熟度別にクラスを分けて展開授業を行っても学力差は残りますし、時間の経過ともに差が再び拡大していくのは多くの先生方が経験している通りだと思います。 学力差を小さくするのは容易でないとしても、学力差による悪影響を小さく抑えることはできます。ある程度の学力差があった方がクラス全体の学習成果は…
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クラス内で生じた学力・学欲差への対処法(その5)

学力差からうける悪影響をできるだけ小さく抑えるための工夫には、前稿までの記事で申し上げた通り、#1 本時の学びの前提となる知識を事前に整える、#2 生徒同士の教え合いの利用、手空き時間を埋める任意課題、#3 タスクの分割/スモールステップ化、参照型教材の頻繁な利用などがありますが、これらに加えて「いかにして、生徒一人一人の学習を止めない…
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クラス内で生じた学力・学欲差への対処法(その4)

クラス内に学力差が拡がるということは、生徒の躓きが起こり得る箇所が多様化することを意味します。学びは前段の理解の上に積み上げていくものですから、新たに教えた/学ばせたことの理解が固まらないところに次の内容を積んだところで意図通りの結果にはなり得ません。 こまめに理解を確認できる状態を作っておき、次に進むための前提が整っているか一つ…
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クラス内で生じた学力・学欲差への対処法(その3)

授業の成立を難しくさせるのは、科目の総合的な学力における個人差ではなく、新しく学ぶ単元の前提知識における差の大きさであり、事前に打つべき対策があるというのが、前稿までにお伝えしたことです。 しかしながら、実際に授業を始めると、スタート時点での差に加え、新しいことを理解する速さや課題を処理するのに要する時間における個人差が問題になっ…
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クラス内で生じた学力・学欲差への対処法(その2)

前稿でご紹介したデータが示すように、クラス内にある程度の学力差があった方がクラス全体での学習成果の総量は大きくなるとはいえ、度を過ぎては弊害が大きくなるのもまた事実です。日々の授業で成果を一つひとつ着実に積み上げ、新たな差を作らないようにしたいものです。 日々の授業で成果を積み上げる上で問題となるのは、学力差ではなく前提知識の有無…
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クラス内で生じた学力・学欲差への対処法(その1)

クラス内に生じた学力差を、クラスを分割することで小さく抑えようというのが、習熟度別クラスを導入するときの発想ですが、生徒の理解度に合わせた指導が行いやすいかと思いきや、分割後のクラス内で再拡大する学力差や、下位クラスの学習意欲や自己肯定観の低下といった別の問題を抱え込みます。 こうした問題を踏まえてなお、習熟度別、あるいはほかの視…
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受験期を迎えるために春から進める準備

最終学年の夏を過ぎて「受験期」を迎えると様々な目的と課題を持った生徒が一つの教室で机を並べる状態になります。個々の生徒の力を最大限に伸ばすには、与える課題の選定などを通じて「学びの個別化」も図らなければなりませんが、その一方で、生徒が互いの頑張りを支え合う学びのコミュニティも維持しなければなりません。 寒さも残り、国公立大学の二次…

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情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶ(その2)

知識の獲得は、思考力や判断力の土台作りですので、どの教科を学ばせるときにも力を抜くことはできませんが、生徒自身が必要に応じて情報を集めて知識に編めるようにすることも学習指導の重要な役割です。 昨日の記事(その1)では、授業の導入フェイズや学び終えてからの知識拡充の場面で課すべき「手元にある教材から情報を拾い上げ、知識に編み蓄えるタ…

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情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶ(その1)

生徒に一定の知識や理解を獲得させようとするときに、昔から最もよく用いられているのは「話して聞かせてわからせる」という方法かと思われますが、単元固有の知識・理解を獲得すると同時に、それらを獲得する方法を身につけさせることにも十分に意識を向けたいところです。 学校を卒業した後も、科学技術の進歩や社会の変化によって新たな知識や理解を積み…

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負荷の高め方 #INDEX

教材や課題の難易度は、理解や解決に必要とされる知識の量、思考の深さ、手順の複雑さ、見通しの立てにくさや解法が求める戦略性といった様々な要素の組み合わせで決まりますが、学習者がそれらをどう感じているかを確かめながら、計画的・段階的に調整を図る必要があります。 負荷が急激に高まれば、わからない/できないという失敗体験をあっという間に積…
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負荷の高め方(その3)

適正な負荷をしっかりとかけ続けるることは、生徒の学力を最大限に伸ばす上で欠かせませんし、乗り越えるのがそうそう容易でないハードルに挑む中でこそ、生徒の側での学び方への工夫も生まれ、結果的に学習方策の獲得も進みます。 中長期の指導に亘って適正な負荷を維持するには、生徒が感じる課題の難度や得意/苦手の意識の変化などを常に把握しておく必…
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負荷の高め方(その2)

負荷が不足すれば生徒の力を十分に伸ばせませんし、出口で求められる学力への到達が遠のき、結果的には乗り越えなければならない段差を後に大きく残すばかりです。生徒が感じる難易度や負荷耐性の高まりを常に把握して、適正な負荷をバラつきなくかけて行くことが重要です。 チャレンジングな課題に挑む中では学び方の工夫も生まれ、学習方策も身につきます…
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負荷の高め方(その1)

教科学習指導における目標ラインの設定や課題の難易度調整についてはいつも悩まされるところです。学力差、苦手意識への対応にも苦慮されている先生方も多いことかと拝察します。実際、ご相談を受けることもしばしばです。 学習目標が達成できない/課題を解決できないことが重なれば、次の学びに向かう生徒のモチベーションも下がるのは自明ですので、つい…
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考査問題で何をどう測るか

1 考査問題の改善が授業も変える ★1.0 考査問題の改善が授業も変える(序) 1.1 考査問題の改善が授業も変える(前編) 1.2 考査問題の改善が授業も変える(後編) 2 考査問題の妥当性評価 updated!2.0 考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る 2.1 考査問題の妥当性評価(その1) 2.2 考査問題の妥当性評…
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考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る #INDEX

「授業で何を教えるか」と「考査で何を測るか」はともに、担当する先生方の頭の中にある学力観を反映したものだけに、両者はほぼ同じものです。片方の最適化を図れば、もう一方もおのずと改善されます。 授業改善を図ろうとするとき、相互参観や研究授業を開催することが多いかと思いますが、指導で何を目指すかという「主眼」に関わる部分については、考査…
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試行テストの分析で用いられた出題評価の手法

2018年11月に実施された大学入学共通テストの試行テストの検証結果が大学入試センターのホームページで公開されています。既にご覧になられたと思いますが、本日のブログでは、結果分析で用いられていた出題評価の様々な方法を取り上げてみます。校内で導入するにはハードルが高いものもありますが、考査問題の妥当性を評価し、最適化を図る際にも知っておい…
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設問ごとに出題の妥当性を確かめる

設問ごとに出題の妥当性を確かめるには、得点データを用いた定量的なアプローチと、内容に基づく定性的なアプローチがあります。 前者を用いて本格的に設問の妥当性を検証しようとすると、別稿「試行テストの分析で用いられた出題評価の手法」でご紹介するような手法を導入する必要がありますが、日々の教科学習指導の中ではコスパを優先して、もう少し手軽…
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考査問題の妥当性を考える時の視点(その2)

前稿で申し上げた通り、先生方の頭の中にある教科観・学習観は、授業のあり方と考査の作り(内容・配点・採点方法)の双方に表れます。 考査問題の現物を眼前に広げ、データも使って客観視した上で、個々の問題が何を測定しているのか改めて考え、測るべき学力を正しく点数に反映できる考査に近づけて行くことは、教科観・学力観の更新、ひいては授業の改善…
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考査問題の妥当性を考える時の視点(その1)

考査問題で何を測るかは、授業で何を教えるかと「ほぼ同義」です。教える側には、意識しているか否かに拘らず、「学力観」「教科観」が頭の中にあり、それが一方でテスト問題に、他方で授業実践に現れます。 出どころが同じだけに、それが表出した両者が互いに近いものになるのは当然です。考査問題を拝見すると、作成された先生がどんな授業をするかおよそ…
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