テーマ:目標の示し方、導入の工夫

活動性と学びの成果を繋ぐ鍵~課題を通じた目標理解

別稿でも書いた通り、授業時間内における学習者の活動性は以前と比べて高まっていますが、せっかくの活動が学びの成果につながっているかと言えば、必ずしもそうとは言えないケースも見受けられます。 様々なアクテビティが授業時間内に配列され、生徒も反応よく活動していても、学びの目的であるコンピテンシーの増大という結果が伴わなければ、授業内の活…
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学習目標は解くべき課題で示す

日々の授業や各単元の学習に明確な到達目標を設定し、生徒としっかり共有できているかどうかで学びの成否はほとんど決まってしまいます。 学習目標の提示には様々な方法が試されていますが、単元名や指導案で見かけるような「〇〇について理解を深める」といった表現で「本時の学習を通じて達成すべきこと」を生徒は十分に把握できるでしょうか。まだ学んで…
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生徒に見えている景色を想像しながら教えているか

先生方は教科の専門家であり、日々研究を重ねておられます。知の地平はぐんぐん広がり、より高いところから学問の全体を俯瞰しています。一方、先生方から教わる生徒は「学びの途上」であり、新たしく学ぶことの周辺や背景には想像が及びません。言い換えれば、これから学ぼうとしている生徒は、先生方と違う景色を見ているということです。 何を教えるにし…
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授業開き/オリエンテーション#INDEX

春休みが終わればいよいよ新しい年度の始まりです。オリエンテーションもあれば、それぞれの学年、科目での授業開きもあります。最初のコンタクトで何を伝えるかが、1年間の指導の成否を大きく左右します。新入生に限らず、新2年生、新3年生との新しい1年も始まります。 こちらからどんなメッセージを伝えるかも大事ですが、生徒の行動様式や意識の在り…
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授業開き/オリエンテーション(その4)

新年度を迎えての授業開きやオリエンテーションでは、新しく学ぶ科目の目的や学び方に加え、生活や進路に対する心構えや生徒に期待されるところが先生方から熱いメッセージとして伝えられます。こうした場を参観していると、それぞれの先生方の思いや考え方に触れ、聞いているこちらも生徒と一緒に様々な刺激を受けます。 新入生を迎える場面での最初の指導…
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授業開き/オリエンテーション(その3)

授業開きや学習オリエンテーションに臨むに当たり、もう一つ大切なのは「指導を通じて生徒にどんな状態に到達させるための指導なのか」を指導に当たる先生方がはっきりさせておくことです。指導の前に「目指すところの共有」と「目線合わせ」をしっかり行うようにしましょう。 目指すべき到達状態に近づけるには、現状と変化の様子をしっかり注意して観察す…
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授業開き/オリエンテーション(その2)

授業開きや学習オリエンテーションでの指導はその場で完結するものではなく、新しく始まる学びに適合させる一連の取り組みの始まりに過ぎないはずです。指導で伝えたことは、生徒の学び方の改善、ひいては学力の向上という結果に結びついてはじめて意味を持ちます。 如上の場にどれだけ明確なメッセージを用意して臨み、雄弁に伝えたとしても、受け手である…
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授業開き/オリエンテーション(その1)

新学期には、新入生に対して様々なオリエンテーションやホームルーム合宿などが計画されているかと思います。進級した生徒に対しても新たに学び始める科目の授業開きでは学習法のガイダンスが行われます。 いずれも生徒に対して「こんな行動を取って欲しい、こんな意識をもって日々を過ごしてほしい」というメッセージを伝える大切な場です。 しかし…
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単元ごとに設定するターゲット設問

習ったことを使ってみる機会を整えることは、学びを深く確かなものにするには欠かせません。ターゲットとなる設問を導入フェイズで見せておけば、何を学ぶかをしっかり理解させることができますし、学び終えてその問いに立ち戻って答えを仕上げれば「わかった」ところで学びが止まることも防げます。 課題を与えて解決の方法を考えさせたり、必要な情報を集…
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目標の示し方、導入の工夫

1 学習目標の示し方1.0 学習目標の示し方(序) 1.1 学習目標の示し方(その1) 1.2 学習目標の示し方(その2) 1.3 学習目標の示し方(その3) 1.4 学習目標が伝わらない?(その1) 1.5 学習目標が伝わらない?(その2) 2 解くべき課題を通した目標理解2.1 学習目標は解くべき課題で示す ★ 2…
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生徒に問いを立てさせる

"主体的、対話的な深い学び"は、次期学習指導要領のキーワードのひとつですが、その実現のカギをにぎるのは生徒に自ら問いを立てさせることだと思います。 教員からの発問や教科書会社が用意した設問が、学習者一人ひとりの興味を刺激するとは限りません。他人が作った問いに答えるという、いわば「他人事」に従っても、主体的な学びになるとは思えません…
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論点(イシュー)を使った単元導入

学習目標を生徒に把握させるのに最も手早く確実であり、且つ広く使えるのは「学び終えて解を導くべき課題を導入フェイズで与えること」ですが、科目や単元によっては、別稿「問題意識を刺激する(学びのウォーミングアップ)」でも書いた通り、賛否の分かれるイシュー(論点)から入るプレディスカッション型の導入も効果的です。 2018/08/07 公…
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隠されているものは覗きたくなる

以前、"所さんの目がテン"というテレビ番組で「のり弁の心理効果」を特集していました。このブログでのり弁について考察する気は毛頭ありませんが、「のり弁には好奇心をくすぐる宝探しのようなわくわく感がある」という点には興味を覚えました。「ご飯を隠すように海苔がのせられていることで、見えない中身を知りたいという意識が働く」というメカニズムは、学…
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解くべき課題で「何のために学んでいるか」を伝える

単元内容が明示され、何を学び、何を身につけるべきかを明示されたとしても、その前段階として、「何のために学ぶのか」という問いに答えが示されない/見いだせないことには、学習者は「学ぶことへの自分の理由」を持てないのではないでしょうか。 自分の理由がなければ、所詮は他人事。身を入れて学ぶ気にならなかったとしても、学習者を責めるわけには行…
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学習目標の示し方 #INDEX

学習活動において、生徒が学習目標を正しく認識していることは、生徒の側での情報補完を容易にすることで生徒の理解力を助け、授業のわかりやすさを大きく引き上げます。 目標とするところをきちんと把握できていないことには、目標を達成できたときの実感も曖昧になります。達成感はモチベーションの原資ですが、それが希薄になることのデメリットは計り知…
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学習目標の示し方(その3)~学び方の獲得も重要な目標

学習目標という言葉で最初に思い浮かぶのは「単元の内容を理解すること」かもしれませんが、それだけではありません。わからないことがあったときに調べたり、予習・復習を進めたりするときの「学習方策」を身につけることも、さらには協働で課題解決に臨む場面でのふるまい方や新たな知を作り出す探究の方法と姿勢などを獲得することもまた、学習活動を通じて生徒…
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学習目標の示し方(その2)~効果的な目標提示の方法

前稿(その1)でお伝えした通り、学習目標は導入フェイズでしっかりと、生徒が達成検証できる表現を与えて示すのが鉄則ですが、目標を示しっぱなしでは、確かな学びは保証されません。学びを終える前のアウトプットを通して、目標が達成できたかどうか点検させ、不足があればきちんと補うようにさせなければ、「目標を与えただけ」「やらせっぱなし」ということに…
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学習目標の示し方(その1)~目標を共有することの効能

教科学習指導に限ったことではありませんが、生徒に何かを学ばせようとするとき、事前に学習目標を正しく認識させておくことには、目標に照らした生徒側での情報補完が容易になる(≒理解力の向上)目標に達したことを実感しやすく、モチベーションの向上が図れる修正に何をすれば良いか見つけやすく、苦手意識を抑制できるといった多岐にわたる好ましい効果が期待…
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達成すべき目標やポイントをはっきり示す

学習を通じて到達すべき状態を生徒に理解させておくことは、授業のわかりやすさを大きく高めます。目指していることに照らして、一つひとつの説明や指示の意味をより良く理解できるようになるからです。目標に到達できたときの達成感もより強固になるため、次の学びに向けたモチベーションを向上させる働きも強まりますし、生徒の苦手意識を抑制する効果も確認され…
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取り組み方そのものを身につけさせる

どの教科・科目でも学習の目標を生徒と共有しているかどうかは学びの成果を大きく左右します。授業の目的や取り組み方について十分に理解させてから学びの本題に入ることにより、生徒は、学力の向上や自分の進歩といった学びの成果をより確かに実感できるようになります。 ❏ 学習目標の明示は学びが成果を結ぶ大前提 以下の表は…
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解くべき課題は明らかなのに学習目標がわからない?

授業で得た理解と知識を用いて解を導くべき課題を導入フェイズで提示すると、生徒が学習目標を明確に認識することは、以前の記事「目標理解と活用機会を整える授業デザイン」でお示しした通りです。 しかしながら、授業評価アンケートの集計データでは、ときとして活用機会が整う度合いと学習目標を理解しているかどうかの相関が崩れていることがあります。…
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導入フェイズの目的と方法

授業の冒頭や新しい単元に入るときに行う「導入」ですが、そこでの目的には何があるかをはっきりさせておかないと、工夫して作り上げた方法が目的にかなっているか/成果を挙げているかの判断がつかなくなってしまいます。 導入フェイズを終えて達成しておくべきことを思いつくままに挙げてみると、次のようなことがらでしょうか。 本時の学習を通じて達…
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知識活用の機会を生徒が認識できないとき

昨日の記事では、授業内外に「理解して覚えたことを課題解決に用いる場面を設けることが、学習目標の理解や学習を通じた成果(学力向上や自分の進歩の実感)を確かなものにする上、授業内活動を高めて対話的で主体的な深い学びの実現に近づく可能性をデータで示しました。 しかしながら、理解したことを用いて解決する課題が授業内外に整えられているのに、…
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チェックリストを用いた目標提示と達成検証

学習目標を示すときに最も効果的なのは、「学びを終えて解を導くべき問い」を導入フェイズで示してしまうことですが、練習場面や話し合いなどの活動では、「問いを解く」こと以外にも目標があるので、その伝え方を別の形で考えなければなりません。 練習を通じてできるようになるべきこと、活動への取り組み方、チームへの貢献の仕方といった「目指すべき到…
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目標理解と活用機会を整える授業デザイン

生徒が学習目標を正しく認識し、習ったことを課題解決に用いる機会が整えられていることで、生徒は学びの効果(=学力の向上や自分の成長)を実感し、これに十分な活動性が加われば学習効果がより確実になるのは別稿「活動性と学びの成果を繋ぐ鍵~課題を通じた目標理解」でデータを用いてお示しした通りです。 話し方や板書、説明の組み立てなどの「確実な…
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問題意識を刺激する(学びのウォーミングアップ)

教科学習指導の目標の一つは課題解決力の養成です。その土台を作るために授業を設計し、必要な知識を与え、理解を形成しようとしています。しかしながら、生徒側での課題認識、問題意識が希薄であったとしたら、どれほど熱く教えても、「打てども響かず」「吹けども踊らず」ということになりかねません。 この最初のハードルを越えるには、「学ぶことへの自…
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学習目標が伝わらない?(その2)

教える側と違って、学習者の側は何といっても学び始める前です。それだけに、単元や項目の目標や意義を示されても、そこに込めた意図をすべて受け止めるのは容易ではありません。 前稿では、そんな場合に試してみるべき方法として「内容を学び始める前のプレ活動」をご提案いたしました。今回は、それでもうまく行かなかったときの“次善の策”、終了時に使…
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学習目標が伝わらない?(その1)

授業に臨むに当たり毎時間の目標をちゃんと伝えているつもりなのに、あるいはシラバスを通じて示しているつもりなのに、生徒や学生にアンケート調査をしてみると、目標提示の項目で思いもよらぬ低評価…。こんな経験をなさっている先生方も少なくないようです。 目標を伝えていないのではなく、生徒/学生の側でそれを受け止められるだけの前提が揃っていな…
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目標提示が苦手意識を抑制

学習活動を通じて到達を目指すべきものと、それを達成するための手段とをしっかりと示しておくことが、生徒の苦手意識を抑制します。ガイダンス(=目標の提示と方法の周知)が徹底されることで、苦手意識の発生を抑えることができますが、ここで少しでも手を抜くと、生徒の苦手意識を不必要に膨らませてしまいます。 ❏ 目標の提示と方…
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