テーマ:知識の活用、学びの仕上げ

教科書内容の理解を「学びのゴール」としない

教科書や資料に書かれたことを正しく理解することは、いかなる場面においても大切なことであり、ないがしろにすることはできません。当然ながら、教科書をきちんと読ませることを通じて、書かれていることを自力で読んで理解する力もしっかり獲得させたいところです。 しかしながら、新しい学力観の下では、学びのゴールは「教科書や資料の内容を正しく理解…
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確認した結果に基づいてきちんと学びを仕上げさせる

授業では、教えたこと/学ばせたことの確認を様々な場面で行っているはずですが、現時点での理解や進歩の度合いを確かめるところを終点にしては、理解や習熟に不足が残る生徒をそのままにしてしまいます。 十分な理解が形成されたか、習熟に不足はないかを確認するのは、確認した結果を踏まえて「仕上げ」に向かわせるためです。確認後に仕上げの工程を伴わ…
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クイズで導入、教科書への落とし込みで仕上げ

2019年に出版されてベストセラーになった『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』では、その冒頭に簡単ながら、答えがちょっと意外なクイズが 13 個用意されています。例えば、こんな問題です。 自然災害で毎年亡くなる人の数は過去100年でどう変化したか。 {2倍以上になった/あまり変わっていない/半分以下になった} 単…
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知識の活用、学びの仕上げ

1 課題解決を軸にした授業デザイン1.1 教室でしかできない学びを充実~問いを軸に授業を設計 ★ 1.2 考えるための道具(体系的知識)を揃えさせるときの手順 1.3 課題解決を伴わない知識獲得は…[検証編/考察編] Updated! 1.4 理解したことをもとに課題の解を考える機会 1.5 課題解決の場を整えたら、挑ませる前に…
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生徒が解法を考える機会(解に至る工程を自力で辿る)

講義座学系の教科で「授業を通じて学力の向上や自分の進歩を実感できるか(学習効果)」に対し大きな寄与度を持つ項目の一つに「習ったことを使って課題解決に取り組む機会(活用機会)」があります。 しかしながら、習ったことを使って課題解決に取り組む機会を整えている度合いは、個々の授業で「かなりまちまち」というのが現実の様子。教科による違い(…
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課題解決を伴わない知識獲得は… #INDEX

新課程におけるカリキュラムマネジメントでは、各単元の内容(コンテンツ)を学ばせることを手段に、21世紀の社会を生き抜くために必要な能力・資質(コンピテンシー)を育むという目的を達成していくとの発想を持つことが求められます。 実際のカリキュラム編成や指導計画立案においては、各単元の学習内容を縦軸(行)に、育むべき能力・資質を横軸(列…
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課題解決を伴わない知識獲得は…(データ検証編)

だいぶ古いお話で恐縮ですが、平成28年に文部科学大臣名で発信されたメッセージ「教育の強靭化に向けて」では、学ぶことがら(知識や技能)は減らさず、思考力・判断力・表現力をこれまで以上に鍛えるという方針が示されました。 当時、「ただでさえ不足気味の授業時間の中で、教えるべきことをきちんと教えた上で、思考力・判断力・表現力を鍛える指導ま…
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理解確認と活用機会はバランスを取って

授業評価アンケートの結果をみると、理解確認と活用機会のバランスを欠く授業が少なくないことがわかります。下図は、授業評価アンケートをご利用いただいた学校でのデータで作成したものですが、理解確認と活用機会の双方が一定以上の水準に達している授業は全体の一部です。 2015/07/14 公開の記事をアップデートしました。 d…
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課題解決の場を整えたら、挑ませる前に理解の確認

習ったことを使ってみる機会を調えることが学びを深く確かなものにすることはこのブログでも繰り返しお伝えしてきた通りです。 授業で学んだことをもとに考えて解を導くべき課題を、導入フェイズで示しておけば、学習目標の理解がぐんと高まり、目的意識を持った学びの実現が期待できますし、ひと通り学び終えてから改めて課題に立ち戻って答えを仕上げるよ…
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目標理解と活用機会を整える授業デザイン

学習目標を正しく認識した上で、習ったことを用いた課題解決を経験することで、生徒の学びは着実に成果(=学力の向上や自分の成長)を結ぶようになります。学習目標を提示するには、解くべき課題をもって行うのが最も効果的であるのは別稿で申し上げた通りであり、獲得した知識・理解の活用機会を整えることには一石二鳥の効果が見込めます。 これに、対話…
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実技実習の授業に「振り返り」がもたらす効果

実技実習系に限らず、どの教科でも学び終えた段階できちんと「振り返り」を行うことは、生徒一人ひとりの学びに様々な効果をもちます。 自分の取り組みやパフォーマンスを振り返る中で、授業を通じて新たにできるようになったことの「たな卸し」ができれば科目への自己効力感が高まりますし、今日の自分に足りなかったことを捉えれば「次に向けた課題形成」…
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協働学習を"集団としての調和"で終わらせない

教室内での問答や討論などで実現される「対話的な学び」は、生徒が互いの知識や経験、発想や気づきを交換することで学びをより深いものにすることに加え、一人では解決できない課題に取り組むときに「集団知」を生かすことにも欠かせないものです。 しかしながら、対話が盛り上がったかどうかと、一人ひとりのうちに学びの成果が蓄積され、深く確かな学びに…
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学ばせたことは、きちんと教科書に落とし込む

教室での学びを「きちんと教科書に落とし込む」ことには以下の効果が期待されますし、実際に教室で試してみるとその手応えも十分です。 個々の学習内容を全体像の中においた体系的な理解が形成できる教科書を深く学べば受験にも対応できるとの安心感が得られる教科書をきちんと読む[読めるようになる]ことに動機が生まれる しかしながら、授業時間の不…
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答えを仕上げる中で学びは深まる

授業を通して学力の向上や自分の進歩を実感できることで、生徒はその科目を学びつづける意欲を維持・向上することができますが、その実感をもたらすのは「習ったことを使って課題を解決できた体験」です。 課題を与え、知識や理解を活用する場面を整えることが重要なのは言うまでもありませんが、とりあえず答えが出せたところで立ち止まらせては深く確かな…
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学びを深める、問いの立て方とその使い方

別稿「どんな問いを立てるかで授業デザインは決まる」でも申し上げたことですが、「問いの立て方」とその「使い方」は、授業を通した学びの成果(深まりと広まり)を大きく左右します。 問いを起点に展開する様々な学習活動が、生徒一人ひとりの学びをより深く広いもの、確かなものにするには、どんな問いを立てるのが良いのか、時には立ち止まって考えてみ…
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"正解を言って欲しい"と言う生徒

生徒や学生にアンケートで授業への感想を尋ねてみると「正解をちゃんと言ってもらいたい」という声がちらほらと混じります。先生は意図をもって敢えて正解を示していないのが傍からも明らかな場合にもです。 ここから垣間見える問題は、「答えは与えられるものではなく、自分で作るもの」という発想をしっかり持っている生徒・学生ばかりではないということ…
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課題の仕上げは個人のタスクに(後編)

様々な授業内活動を通じて課題解決の糸口を得るとともに必要な材料を揃えたら、仕上げの段階は生徒一人ひとりの個人タスクに戻すべきというのが前編の趣旨です。活動を通じて深めた学びは、生徒一人ひとりが手元に戻して答案などの形に仕上げてこそその成果を固定できます。 アウトプットを通じてインプットの不備を知ること、答案としての充足要件に照らし…
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課題の仕上げは個人のタスクに(前編)

学んだことを活用して解決すべき課題をきちんと用意し、対話や協働を含む様々な学習活動を通してその解決に必要なもの(知識や技能に加えて思考・判断・表現の力、学習方策など)を獲得させたとしても、学びの仕上げにどのように取り組ませるかで、学びがどこまで深く確かなものになるかが決まり、その後の学びのあり方も大きく左右されます。 対話や協働を…
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考えるための道具(体系的知識)を揃えさせるときの手順

思考のための道具は知識です。どの単元を学ぶときでもある程度まで体系的な知識を整えさせないと、その先に取り組むべき思考・判断・表現といった活動には進めませんが、体系的な知識を形成しようと先走り、導入フェイズから長々と説明を聞かせては生徒は退屈するばかりです。 その日の授業で学ぶことに「興味」や「理解する必要性」を感じ取る前にあれやこ…
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教室でしかできない学びを充実~問いを軸に授業を設計

臨時休校解除後の教室では、授業日数の不足やコマ数確保のための短縮授業も想定されます。今までと同じように教えていては、カリキュラムの消化すらおぼつかず、深く掘り下げた学びは困難になります。別稿でも触れた通り、「個人で出来ることと教室でしかできないことを切り分けて後者に重点」をおいた授業デザインが求められます。 教室でしかできない学習…
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授業を受けて実感する学力の向上や自分の進歩

日々の授業を通じて学力向上や自分の進歩を実感する生徒は、高い確率でその科目への興味や関心を深めるというデータ(下図)があります。自分で工夫や努力をして目標を達成したという快体験は、次の学習に向けたモチベーションを生み出しますし、進路意識や志望理由を作り出す学習指導、進路指導、探究活動で作るスパイラルの起点になります。 2015/0…
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理解したことをもとに課題の解を考える機会

理解したことをもとに考え、その結果を第三者の理解が得られるように表現する力は、高大接続改革以降の入試で最も重視されるものの一つです。授業毎にきちんと「学び終えて解を導くべき課題」を用意することは、これまで以上に大切になります。新しい学力観に沿った学ばせ方への転換を図る上でのスタートに立つことにほかなりません。 2015/05/15…
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解いたことで成長ができる問題こそが"良問"

どんな問いを立てるかは、授業デザインの要です。学習目標を認識させるにも、答えを仕上げる中で学びを深く確かなものにするにも、問いは大きな役割を果たします。 予習に取り組ませるときも、範囲を指定して「予習しておきなさい」と指示するだけのときと、指定範囲をしっかり勉強すれば答えられる問いが用意され、その答えを作るために教科書や参考書に当…
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単元ごとに設定するターゲット設問

習ったことを使ってみる機会を整えることは、学びを深く確かなものにするには欠かせません。ターゲットとなる設問を導入フェイズで見せておけば、何を学ぶかをしっかり理解させることができますし、学び終えてその問いに立ち戻って答えを仕上げれば「わかった」ところで学びが止まることも防げます。 課題を与えて解決の方法を考えさせたり、必要な情報を集…
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授業を終えてからの学びの「仕上げ」と「拡張」

授業は50分という限られた時間の中で行われるものですから、そこでできることには限りがあります。授業内での学びで得た知識や気づきを携えて課題にじっくり取り組み学びを深く確かなものにすることや、教室での学びの中で刺激された興味や関心に沿って学びを拡張していくことを通じて、学びの総量(深さ✕広さ✕密度)を大きくしたいものです。 ❏ …
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解くべき課題で「何のために学んでいるか」を伝える

単元内容が明示され、何を学び、何を身につけるべきかを明示されたとしても、その前段階として、「何のために学ぶのか」という問いに答えが示されない/見いだせないことには、学習者は「学ぶことへの自分の理由」を持てないのではないでしょうか。 自分の理由がなければ、所詮は他人事。身を入れて学ぶ気にならなかったとしても、学習者を責めるわけには行…
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単元を跨いで作る、習ったことを使ってみる機会

授業で習ったことを使って答えを導くべき問いは、学習目標を理解させるために導入フェイズで示すターゲット設問としても、授業を終えた段階での学びの仕上げにも大きな存在価値を持つものですが、「ある日の授業で学んだことを使う機会」は、一つひとつの授業あるいは単元に閉じた如上の問い/課題以外にも、その後に学ぶ別の単元の中にも設け得る/設けるべきもの…
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散布図中の位置で探る改善課題[活用機会×学習効果]

昨日の記事「習ったことを使ってみる機会」で触れた「授業を受けて獲得した知識や理解を用いて、問いに解を導いたり様々な課題に解決方法を考えたりする機会」をどれだけ整えたかは、生徒側の認識にある「授業を受けての学力向上/自分の進歩の実感」を大きく左右します。 下図は、横軸に【活用機会】「宿題や課題など、習ったことを使ってみる機会が整えら…
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習ったことを使ってみる機会

授業評価アンケートの標準的な質問設計の中に「宿題や課題など、習ったことを使ってみる機会が整えられている」かどうかを尋ねる項目【活用機会】を設けてあります。 この質問で尋ねていることのメインは、言うまでもなく文の後半です。文頭に付いた「宿題や課題」は、後半部分を実現するための手段であり、「など」が含意する通り、ほかにも実現の手段はあ…
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目標を見つける入り口~日々の学びでの興味・関心

目標を持った状態で巣立たせるには、日々の学びの中に興味や関心を見つけてもらうことがスタートです。興味は自力で考え工夫して達成したこと(=できるようになったこと)の中に生まれ、関心は「自分事」として認識できる課題に触れて芽生えてきます。 せっかく生まれた興味・関心もそのままにしては、深化・拡張することなく埋もれてしまいます。機を逃す…
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