テーマ:学ぶ理由/自立した学習者

"正解を言って欲しい"と言う生徒

生徒や学生にアンケートで授業への感想を尋ねてみると「正解をちゃんと言ってもらいたい」という声がちらほらと混じります。先生は意図をもって敢えて正解を示していないのが傍からも明らかな場合にもです。 ここから垣間見える問題は、「答えは与えられるものではなく、自分で作るもの」という発想をしっかり持っている生徒・学生ばかりではないということ…
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生徒の興味・関心をどこまで育めたか

授業を通じて科目に対する(あるいは学びそのものへの)生徒の興味・関心を高めることはどの教室にも共通する目標だと思いますが、そのための方法を論じる機会の多さに比べて、「興味・関心とは何か」という根幹に立ち戻った議論はあまりなされていないような気がします。 興味・関心とは何かをきちんと定義しないままでは、その高まりを客観的に測定するこ…
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学んでいることの有用性に気づかせる

勉強は「役に立つからする」「役に立たないからしない」というものではありませんが、それでも「学んでいることが何かの役に立ちそうだ」と思えれば、身の入り方が変わってくることも確かです。手元のデータもそれを裏付けています。 履修の途中(あるいは入り口)にいる生徒・学生にとって、学びを進めた先にどんな利益や活用の場面があるかは、容易には想…
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興味関心と自ら学ぶ姿勢とのギャップ

主体的に学ぶ姿勢、自ら調べたり考えたりする態度を獲得させることは指導上の重要目標であることは言うまでもありません。教室で生徒に知識や技能を身につけさせても、社会の変化や科学の進歩の中で、それらがいつまでも価値を持つとは限りません。知識は常に獲得/アップデートする必要があり、生徒には自ら学び続ける姿勢が求められます。 自ら学ぶ姿勢を…
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授業規律VS学ぶことへの自分の理由

教室は集団で学ぶ場ですので、生徒一人ひとりが安心して勉強に集中するには、一定の規律が保たれる必要があります。しかしながら、勉強に集中しない生徒や規律を乱してしまう生徒がいたとき、きつく指導して従わせるだけでは「主体的な学び」から遠ざかるばかりです。 先生に言われたことに従っているだけで、学びが従属的なものになっていては、指示という…
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学びに向かう力/主体的な学習姿勢をどう評価するか

新課程への移行を目前に、評価に対する関心が高まってきています。特に、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」と並んで『育成を目指す資質・能力の三つの柱』の一角を占める「学びに向かう力、人間性等」(評価の観点では「主体的に学習に取り組む態度」)についてはとまどいが先行する中で様々な議論がなされています。 高大接続答申の記述では「…
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情報の整理・構造化のやり方を板書で学ばせる

情報を整理/構造化する方法は、先人たちの発想と工夫によって様々なものが生み出されてきました。インデントやアウトライン記号を用いて階層性を表現したり、表組を使って対立的にものごとを捉えさせたりする場面は、日々の授業で頻繁にありますし、教科書や副教材を改めて見ると、ツリーやフローチャート、ベン図、ブロック図、概念地図といった多様なダイヤグラ…
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積極的に学ぶ姿勢(記事まとめ)

積極的に学ぶ姿勢を生徒一人ひとりに持たせたいというのは、先生方のどなたもが抱く思いでしょうが、言うは易く、その実現は中々たいへんです。学びへの積極性を引き出すには、それを構成する要素群を正しく想定し、その一つひとつを着実に成立させていく必要があります。 如上の構成要素の想定(=問題の切り分け)には、生徒が学びに消極的になる場面とそ…
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目的意識をもって学びに取り組んでいるか

自立的に学びを進められるだけの土台(学習方策)を備えることに加えて、学ぶ意欲や学ぶことへの自分の理由(目的意識)を持っていることは、主体的な学びを成立させるのに欠かせません。前稿での学習方策の考察に続き、本稿では目的意識に焦点を当てて、授業評価アンケートの回答データを解析してみたところ、様々な示唆が得られました。 ❏ 学びに向…
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学習方策の獲得はどこまで進んでいるか

新課程への移行を目前に、日々の授業で「主体的、対話的な深い学び」をこれまで以上の水準で実現していくことは喫緊の課題です。授業評価アンケートや、ルーブリックを用いた活動評価、ポートフォリオに残された各種ログなどを検証材料に、如上の学びの実現度を把握し、新しい学力観の下での授業改善を着実に進めていきたいものです。 本稿と次稿では先ず、…
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学習内容が同じでもアプローチによって学びの質は異なる

生徒にとって新しい単元を学ぶのは、歩いたことのない道を歩き、訪ねたことのない目的地を目指すようなもの。歩き方にも色々とあります。以下の3つのシチュエーションを思い浮かべてみてください。 先導する先生にくっついて、先生が決めたルートをただ歩く。ゴールまで歩き終えたら、通ってきた道を地図上で確認する。事前にゴールまでのルートを考え、地…
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難易度からの得意・苦手の意識が受ける影響

教材や課題の難易度が上がるとその科目への苦手意識が膨らむのは容易に想像できますし、実際のデータでも確認できます。しかしながら、苦手意識の発生には様々な要因が絡み合っており、目標水準を引き上げたからといってそのまま苦手の拡大に直結するわけではありません。 以前の記事「活動性を高めて苦手意識を抑える」でデータを示してお伝えした通り、授…
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不要な苦手意識を抱かせない(後編)

ある科目に苦手意識を持てば、学び続ける意欲を持ちにくくなりますので、その先に生まれるかもしれない「新たな興味」と出会う可能性が失われていくばかりです。 もしかしたら、その興味が広がり、深まった先に自分の適性や資質とマッチした将来が開ける可能性があるのに、不要な苦手意識を持たせたりそのままにしては、拓けるはずの未来を狭めてしまってい…
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不要な苦手意識を抱かせない(前編)

小学校入学以来の学びの経験の中で、苦手意識を膨らませてしまっている生徒は少なくありません。中には、実際には成績も悪くないし、授業には問題なくついて来られるのに、その科目が得意か苦手かと訊かれると「苦手」と答える生徒も思いのほか多くいます。 苦手意識を抱えたままでは、与えられたことを超えて積極的に挑もうとする意欲を持てなかったり、少…
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休校が続いて、何をやればいいのかわからない?

休校が長引く中、勉強の遅れや受験への不安を抱えつつ「何をやればいいかわからない」と悩む生徒も少なくないようです。学校が与えた課題や自分が立てた計画に沿って勉強を進められている生徒と、「わからない」といって立ち止まる生徒の間には、普段よりも早いペースで学力差が拡大していると思われます。 具体的な学習課題を用意したり、リモートでも学び…
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科目を学ぶことへの目的意識/学ぶ理由

主体的、対話的な深い学びを構成する要素のうち、「主体性」にはその科目を学ぶことへの自分の理由を持っているかどうかが含まれると思います。学習方策が獲得できなければ学びは依存的に、学ぶ理由がなければ受動的になり、いずれも主体的な学びとは言えない気がします。  ■関連記事: 目的意識をもって学びに取り組んでいるか 前項で取り上げた…
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科目の学び方や取り組み方の獲得

主体的に学んでいると言えるには、生徒本人が「学ぶことへの自分の理由」を持っていることに加え、自ら学び進められるだけの学習方策を獲得している必要があります。誰かに教えてもらわなければ勉強が進められない状態はどこかで脱したいもの。自ら学び続けられる生徒を育てることは、数ある指導目標の中でも最も重要なものの一つです。  ■関連記事: 学…
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授業を受けて実感する学力の向上や自分の進歩

日々の授業を通じて学力向上や自分の進歩を実感する生徒は、高い確率でその科目への興味や関心を深めるというデータ(下図)があります。自分で工夫や努力をして目標を達成したという快体験は、次の学習に向けたモチベーションを生み出しますし、進路意識や志望理由を作り出す学習指導、進路指導、探究活動で作るスパイラルの起点になります。 2015/0…
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リモート学習の可能性と十分な成果を得るための前提要件

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨日から多くの学校で休校措置が取られました。所用があって駅前の商業施設を訪ねたところ、フードコートで楽しそうに談笑している高校生やカラオケ店に入っていく中学生らしきグループを見かけましたが、大丈夫なんでしょうか。 休校という非常態勢をとった意味が伝わっていないような気がするような、しないよう…
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受験期を迎えるために春から進める準備

最終学年の夏を過ぎて「受験期」を迎えると様々な目的と課題を持った生徒が一つの教室で机を並べる状態になります。個々の生徒の力を最大限に伸ばすには、与える課題の選定などを通じて「学びの個別化」も図らなければなりませんが、その一方で、生徒が互いの頑張りを支え合う学びのコミュニティも維持しなければなりません。 寒さも残り、国公立大学の二次…
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情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶ(その2)

知識の獲得は、思考力や判断力の土台作りですので、どの教科を学ばせるときにも力を抜くことはできませんが、生徒自身が必要に応じて情報を集めて知識に編めるようにすることも学習指導の重要な役割です。 昨日の記事(その1)では、授業の導入フェイズや学び終えてからの知識拡充の場面で課すべき「手元にある教材から情報を拾い上げ、知識に編み蓄えるタ…
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情報を集めて編む作業で知識獲得の方法を学ぶ(その1)

生徒に一定の知識や理解を獲得させようとするときに、昔から最もよく用いられているのは「話して聞かせてわからせる」という方法かと思われますが、単元固有の知識・理解を獲得すると同時に、それらを獲得する方法を身につけさせることにも十分に意識を向けたいところです。 学校を卒業した後も、科学技術の進歩や社会の変化によって新たな知識や理解を積み…
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終盤まで伸び足を止めないために

模擬試験の成績や授業評価アンケートのデータを見ていると、2年生のときの大きな低下(あるいは停滞)を3年生の前半で大きく巻き返したと思ったのに、夏を越えて受験期を迎えた途端にパタッと伸び足が止まってしまうことがあります。 原因は様々で、見立てを誤り拙速な対処策を考えると却って問題を大きくするリスクがあります。本稿をご参考に幾つかの類…
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生徒に問いを立てさせる

"主体的、対話的な深い学び"は、次期学習指導要領のキーワードのひとつですが、その実現のカギをにぎるのは生徒に自ら問いを立てさせることだと思います。 教員からの発問や教科書会社が用意した設問が、学習者一人ひとりの興味を刺激するとは限りません。他人が作った問いに答えるという、いわば「他人事」に従っても、主体的な学びになるとは限りません…
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単元を跨いで作る、習ったことを使ってみる機会

授業で習ったことを使って答えを導くべき問いは、学習目標を理解させるために導入フェイズで示すターゲット設問としても、授業を終えた段階での学びの仕上げにも大きな存在価値を持つものですが、「ある日の授業で学んだことを使う機会」は、一つひとつの授業あるいは単元に閉じた如上の問い/課題以外にも、その後に学ぶ別の単元の中にも設け得る/設けるべきもの…
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学ぶことへの自分の理由(前編)

教員側での「教える理由」と生徒側での「学ぶ理由」は必ずしも一致しません。授業評価アンケートで以下の2つの質問への回答を数値化して相関係数を算出してみるとその結果は0.48に止まります。ある程度の相関はありますが、密接に連動しているというわけではなさそうです。 【目標提示】この授業の目的や取り組み方について、先生から事前に具体的な説…
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学習者としての成長を促す"活動評価"と"振り返り"

生徒は各教科を学ぶ中で、教科固有の知識や理解を蓄えているだけではありません。学びへの姿勢や物事の学び方、課題を解決するための思考手順、協働場面でのふるまい方など、様々なものを身につけています。 どんな能力や資質、姿勢を身につけさせたいのかを明確にして、生徒一人ひとりが今、成長過程のどこにいるのかを知らないことには、次の指導を計画す…
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言語化を通じて育む「振り返りのための相対化スキル」

学習場面での「振り返り」は、学びへの目的意識を持った/主体的な取り組みを生徒から引き出し、学習者としての自立に向かわせるために欠かせないものですが、振り返りという行為そのものがメタ認知を用いた高度な知的活動であるため、何の準備指導もなくやらせてみたところですべての生徒がきちんと/的確に行えるわけではありません。 的確な振り返りがで…
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学び方そのものを学ばせる

教科学習指導の目標は、教科・科目に固有の知識や技能を身につけさせて、使いこなせるようにさせることが第一であるのは言うまでもありませんが、これらを優先させるあまり、学び方を身につけさせたり、学ぶことへの自分の理由を作らせたりするのが疎かになってはいけません。 ここで言う「学び方」とは、知識を獲得する方法、解法を考える手順に加え、協働…
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生徒に伝える期待(=先生方の指導目標)を明確に

新学期も目の前となり、オリエンテーションや授業開きに向けた準備も進んでいることと思います。その場では、生徒に守るべきルールや履行を心掛けて欲しい行動を明確且つ具体的に伝えることも大切ですが、その前に、どんな成長を遂げて欲しいかという期待、目指すべき生徒像をしっかりと打ち出しておくことが大切だと思います。 ❏ 教育…
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