テーマ:学ぶ理由/自立した学習者

学ぶことへの自分の理由(後編)

当ブログでは「学ぶことへの自分の理由」という表現をあちこちで使っていますが、「自分」の反対は言うまでもなく「他人」です。「他人の理由」で学ばされる状態、すなわち「他人事の学び」では身も入らないのではないでしょうか。「知りたい」「わかりたい」「できるようになりたい」と思えるものを見つけるかどうかで、取り組み方にも結果にも大きな違いが生じる…
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学ぶことへの自分の理由(前編)

教員側での「教える理由」と生徒側での「学ぶ理由」は必ずしも一致しません。授業評価アンケートで以下の2つの質問への回答を数値化して相関係数を算出してみるとその結果は0.48に止まります。ある程度の相関はありますが、密接に連動しているというわけではなさそうです。 【目標提示】この授業の目的や取り組み方について、先生から事前に具体的な説…
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学ぶ理由/自立した学習者

1 学び続けられる生徒を育てる1.0 自ら学び続けられる生徒を育てる 1.1 イノベーションをもたらす認知の網と偶然との出会い 1.2 認知の網の広げ方~5教科7科目をきちんと学ぶ 1.3 記憶に格納する知識、外部参照する知識 1.4 学び方そのものを学ばせる Updated! 1.5 学び方における守破離 1.6 学習方…
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学習者としての成長を促す"活動評価"と"振り返り"

生徒は各教科を学ぶ中で、教科固有の知識や理解を蓄えているだけではありません。学びへの姿勢や物事の学び方、課題を解決するための思考手順、協働場面でのふるまい方など、様々なものを身につけています。 どんな能力や資質、姿勢を身につけさせたいのかを明確にして、生徒一人ひとりが今、成長過程のどこにいるのかを知らないことには、次の指導を計画す…
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言語化を通じて育む「振り返りのための相対化スキル」

学習場面での「振り返り」は、学びへの目的意識を持った/主体的な取り組みを生徒から引き出し、学習者としての自立に向かわせるために欠かせないものですが、振り返りという行為そのものがメタ認知を用いた高度な知的活動であるため、何の準備指導もなくやらせてみたところですべての生徒がきちんと/的確に行えるわけではありません。 的確な振り返りがで…
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学び方そのものを学ばせる

教科学習指導の目標は、教科・科目に固有の知識や技能を身につけさせて、使いこなせるようにさせることが第一であるのは言うまでもありませんが、これらを優先させるあまり、学び方を身につけさせたり、学ぶことへの自分の理由を作らせたりするのが疎かになってはいけません。 ここで言う「学び方」とは、知識を獲得する方法、解法を考える手順に加え、協働…
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次に進んだときの学習をイメージ

今教えている単元の学習目標を達成することに加えて、次に進んだときの学習に備えた土台を作ることも同等以上の重要性を持ちます。 学習内容が高度化すれば、自力で解説を読んで理解したり、必要な情報を検索して不明を解消したりできるようになっていることが、学びを成立させる上でより大きな要件となってきます。そうした必要に迫られてからの対応では後…
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授業で実感する学力の向上や自分の進歩

日々の授業を通じて学力向上や自分の進歩を実感する生徒は、高い確率でその科目への興味や関心を深めるというデータ(下図)があります。自分で工夫や努力をして目標を達成したという快体験は、次の学習に向けたモチベーションを生み出しますし、進路意識や志望理由を作り出す学習指導、進路指導、探究活動で作るスパイラルの起点になります。 2015…
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学び方における守破離

生徒から「説明はわかりやすい」「とても面倒見が良い」「訊けば何でも答えてくれる」と言われて悪い気はしませんが、"自ら学び続けられる生徒を育てる"という目的に照らすと、如上の評価を受けたときの心地よさに胡坐をかいてばかりはいられない気がします。もしかしたら、学習者としての自立にブレーキをかけているかもしれません。 頼りになる先生が目…
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学びにおけるインプット(input)とインテイク(intake)

新しい学力観に沿った学ばせ方の転換を図ろうとするとき、学びのプロセスを「インプット」と「インテイク」に分けてみると、様々な着想が得られたり、見落としていたものに気づきやすくなったりします。ともに知識や情報を外から内に入れることには変わりませんが、専ら外からの働きかけで行われる「入力」と、不明を見出したり、興味を持ったりしたときに、自ら求…
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生徒に伝える期待(=先生方の指導目標)を明確に

新学期も目の前となり、オリエンテーションや授業開きに向けた準備も進んでいることと思います。その場では、生徒に守るべきルールや履行を心掛けて欲しい行動を明確且つ具体的に伝えることも大切ですが、その前に、どんな成長を遂げて欲しいかという期待、目指すべき生徒像をしっかりと打ち出しておくことが大切だと思います。 ❏ 教育…
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間違え直しや再テストはどこまで成果をあげたか

年度末を迎えて、そろそろ来年度の授業の進め方を具体的にイメージし始める時期でしょうか。使用教材などは既に決まっていると思いますので、ここから先の検討は「それらをどう使うか」に絞られますが、その中でもちょっと立ち止まって考えてみたいことは、小テストの不合格者や定期考査の成績不振者への事後指導をどう行うかです。 ❏ …
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生徒に考えさせる授業規律

教室での学びは集団で行うものですから、そこには生徒と教師が互いに守るべき一定のルールやマナーがあります。一人一人が気の向くまま自由奔放にというわけにはいきません。新年度の授業開きなどで各教科の先生から授業中の約束事を話して聞かせることも多いかと思いますが、生徒はなぜその決まり事があるのかきちんと理解しているでしょうか。 2015/…
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最終局面での進路指導~出願校選定から卒業まで

いよいよセンター試験の本番を迎えます。ここから先は出願から試験の本番を経て、そこで出た結果を踏まえて進学先の決定という最終的な決断に臨み、卒業を迎えることになりますが、この大切な最終局面での進路指導について、考えるところをまとめてみました。 ご多用を極める時期かと存じますが、何かのご参考になれば幸甚です。 出願指導に向けて~…
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大学に進んでから燃え尽きさせないために

進路希望の実現に向けて頑張ってきた生徒には、進学先でも大いに頑張り充実した日々を過ごしてほしいところですが、様々な統計を見ると、学業不振や学校生活不適応で苦しんでいる学生も少なくないようです。大学に送り出すまでに高校の中で打つべき対策もあるように感じます。 2017/03/30 公開の記事をアップデートしました。 &#100…
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できることはどんどんやらせる~生徒の邪魔をしない

授業中は集中して話を聞かせたい、家庭学習にきちんと取り組ませたいと思うのは、教える立場にあれば当たり前かもしれません。その思いからか、先生方からのこんな発言を耳にすることがあります。例題と同じ問題を使って説明すると、生徒は「教科書に丁寧な説明があるからそれを読めばいいや」と話を聞かなくなる。だから、少しアレンジした問題を使うようにしてい…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識(その2)

脱ゆとり路線を維持しつつ、主体的、対話的で深い学びを実現し、思考力・判断力・表現力とともに主体性・多様性・協働性を獲得させるという課題に、これ以上授業時間を増やす余地がないという状況下で挑むには、何をどこで学ばせるのかを戦略的に判断する必要があります。無駄を省く(効率を高める/重なりをうまく利用する)授業の外に持ち出す(家庭学習)やるべ…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識(その1)

教育の強靭(じん)化に向けてと題する文部科学大臣メッセージが発信されたのは平成28年5月10日のことでした。「討論や発表などを増やすことが結果的に覚える知識量の減少につながる」といった各方面からの懸念に対し「脱ゆとり」路線の再確認を行う必要があったためです。 そこでは、「人工知能(AI)の進化など情報化・グローバル化が急激に進展す…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識 #INDEX

次期学習指導要領は、学習べき内容は削減せず、その理解の質を高めること(教育の強じん化)を意図しています。従来と変わらない時間枠の中に、思考・判断・表現の各要素を織り込み、主体性・多様性・協働性を身につける場を設けつつ、学習内容は減らさないということです。 こうした変革の中、課題解決に必要な知識をすべて教えきる時間を確保してから習っ…
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イノベーションをもたらす認知の網と偶然との出会い

新しく見聞きしたことを理解するというのは、もともと持っている知識と、新しく入ってきた情報の接点が作られることを意味します。新たな情報が放り込まれたところの周辺に、既に蓄えられていた知識が待ち受けていないと、情報は接点を得ることなく素通りしていきます。 短期記憶は、後から入ってきた情報に次々と上書きされてしまいますので、「認知の網」…
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学習方策は課題解決を通して身につく

ある単元を学ばせるときに「不明を残さずに理解させる」ことだけ目的なら先生が丁寧に教えれば十分かもしれませんし、ある問いに正解を導くだけであれば、手順をきちんと伝えさえすれば当座の目的を達することはできると思います。しかしながら、これだけでは学び方を学ばせたことにはならないのではないでしょうか。 先生が丁寧に教えてくれれば理解できる…
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説明がわかりにくいと言われたら

説明や指示のわかりやすさは、授業の成否を左右する大切な要素です。先生の説明がわからないとなれば、その先に目指すべき「できるようになった」には中々到達できません。別稿に示す通り、指示と説明のわかりやすさと生徒が実感する学習効果とはほぼ比例関係にあります。 授業評価アンケートを取ってみると、自分が思っていた以上に「わかりにくい」という…
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教え方と学び方のマッチング

生徒はそれぞれの学習履歴の中で学び方を身につけてきています。その一方で、先生方もそれぞれの教え方をお持ちです。進学や年度の切り替わり等で生徒と先生の組み合わせが変わったことを機に、ときとしてこの「学び方」と「学ばせ方」のミスマッチが生じることがあります。 教え方と学び方のマッチングが失われると、学び側での戸惑いなどが生じて、生徒本…
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定期考査の失敗を繰り返させない~リベンジ自習会

日々の学習の中で「伸びている実感」を抱いたり、自らの進路希望の実現に展望を持てたりすることは、学び続ける意欲を維持するために欠かせません。少なからぬ生徒が模試成績を通じてそれらを感知しますが、模試の点数に日頃の努力がダイレクトに表れるとは限らず、もっと確実に手応えを確かめられる場が必要です。 その一つが、日々の学習の仕上げとしての…
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自ら学び続けられる生徒を育てる

学校を卒業した後、自ら学び続けていける生徒を育てることは、すべての学校のミッションであり、教科固有の知識・技能をきちんと身につけさせることと同等以上に大切なことではないでしょうか。 科学の進歩や社会の変化で、知識はどんどん生み出され、それまでの考え方はどんどん更新されていきますから、学び続けることこそが「よりよく生きること」を可能…
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活動性が苦手意識を抑制する機能とその限界

以前の記事でも書いた通り、ある程度までなら授業や課題の難易度を高めても、活動性を高めておけば苦手意識を遅らせることができます。教え合い・学び合いが知識や理解の不足を補い、課題解決の可能性を高めることは想像に難くありません。 しかしながら、その機能にも限界があります。学習者集団ごとの負荷耐性というものがあり、それを超えた負荷をかける…
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主体的・対話的で深い学びをデータから考える

高大接続改革とその先に控える本丸たる次期学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードであり、授業内での対話(生徒同士の討論、教え合い・学び合い、課題解決に向けた協働に加えて、問答を通じた先生との対話、教科書や資料を読んでのテクストとの対話)が重要視されます。 言うまでもなく、対話を増やすこと自体は目的ではなく、知識・…
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生徒の興味・関心をどこまで育めたか

授業を通じて生徒の興味・関心を高めるのは、どの教室にも共通する目標だと思いますが、そのための指導方法について論じる機会の多さに比べて、「興味・関心とは何か」という根幹に立ち戻った議論はあまりなされていないような気がします。 興味・関心とは何かをきちんと定義しないままでは、高まりを客観的に測定することもできません。 方法だけを…
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できない? やらない? やらせてない?

これまでの授業を振り返り、生徒にやらせずに先生が肩代わりしていたことがないか、洗い出してみることも時には必要だと思います。生徒にはできないと思い込んでいたことも試しにやらせてみたら思いもかけず良くこなしてくれた 自分から進んでやらないだろうと思っていたことも、その必要性や楽しさに気づいたとたんに自分で取り組むようになったという場面を経…
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"主体的・対話的で深い学び"の実現に向けて

主体的・対話的で深い学びをしっかりと根付かせるには、その実現に向けた取り組みの成果を検証する必要があります。様々な方法を試すのが可能性と選択肢を増やすことは間違いありませんが、目標は何かしっかり見定め、取り組みが生徒を目標に近づけているかを確かめないことには、あらぬ方向にさまようリスクを抱えます。 先生方がそれぞれ最善と考える方法…
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