テーマ:思考力と表現力を養うには

対話により思考の拡張を図り、観察の窓を開く

授業内に生徒が活動する場を作る目的は、解くべき課題を与えて発動させた思考を「対話を通じた知識や発想の交換」で拡張させることに加えて、生徒の頭の中で何が起きているかを把握するための「観察の窓」を開くことにあります。 沈思黙考という言葉もありますが、一人の頭の中だけで考え得ることには限界があります。それ超えていくためには対話を通じた思…
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思考力と表現力を養うには

1 学力の三要素、高大接続改革に向けて1.1 学力の三要素とは~もう一度考えてみました 1.2 高大接続改革に向けて今できる準備 1.3 高大接続改革に向けて今できる準備(その2) 1.4 評価方法の再整備~高大接続答申から 2 考察: 大学入学共通テスト&高大接続改革 ★2.0 考察: 大学入学共通テスト&高大接続改革 …
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新しい学力観にそった授業と家庭学習の再設計

高大接続改革や新課程への移行で学力観も新しいものに更新を図る必要があります。学ばせ方の転換で、家庭学習の充実が求められることは拙稿でもお伝えしました。しかしながら、授業外学習時間の延伸という課題には、宿題・課題の増量といった昔ながらの解決策しか用意できず、十分な成果があがっていない学校もあるようにもお見受けします。 荷物を増やして…
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答案を正しく評価できているか

先日の記事"学力観の変化は良問と悪問を分け方を変える"で申し上げた通り、高大接続改革以降の入試で出題の増加が予想される「答えが一つに決まらない問題」などの新しいタイプの問題では、採点基準の在り方しだいで、設問は良問にも悪問にもなり得ます。 答案を正しく評価することは、生徒の学びを正しい方向に導くことにほかなりません。新しい学力観に…
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学力観の変化は良問と悪問の分け方を変える

パフォーマンスモデルの学力観の下では、何を学んできたかを試すことを目的に、正解が一つに決まる問題を課し、受験者が出した答えの正誤で学力を測っていたため、正解が特定できない問題は「出題ミス」として扱われました。しかしながら、学力観がコンピテンシーモデルに切り替わる中で、事情は大きく変わってきそうです。 ❏ 所与の情…
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主体的、対話的な深い学びへ~授業評価アンケート

新課程への移行がいよいよ目前です。高校の新課程を初めて学ぶ生徒は現在、中学1年生。中高一貫校では「新課程で学び高校を卒業していく生徒」が既に在籍しているわけですから、新しい学力観にそった教え方の転換を図る中、学びの評価も新しいものに組み直す必要が出てきます。授業評価アンケートの質問設計の更新は今後の課題の一つです。 学習評価は多面…
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非言語情報を言語化する(続き)

大学入学共通テストで求められる読解力は、これまで教室で養われてきたものとはちょっと違うものになりそうです。読み取りの対象は文章として提示された(言語化された)ものだけでなく、表やグラフで示されたデータ、図表でモデル化された考え方、風刺画などに描き出されたメッセージや思想などをどれだけ取り込めるかが問われます。 読み取ったことをもと…
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大学入学共通テストの試行調査の結果から(まとめ)

共通一次やセンター試験の出題には、できるだけ高校現場の邪魔をしないようにとの配慮が感じられましたが、2年後に迫る新テストは一転して、大学の教育の在り方のイメージのもと「これからの高校教育はこうあるべき」との方向性を明確に示そうとしています。 これまで幾度もチャレンジしてきた高等教育と中等教育の改革により確実な効果を生み出そうと、大…
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理解したことをきちんと覚えることの先に

いよいよ2年後に迫った新テストは、これまでの2回に亘る試行テストを経て、出題の方向性がはっきりと見えてきました。共通一次試験やセンターテストは、高校現場での教育をできるだけ邪魔しないようにという配慮のようなものが見えていましたが、新テストで、「今後の高校教育はこうあるべきだ」というメッセージを強く発信しています。 第2回試行テスト…
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どんな問いを立てるかで授業デザインは決まる

どんな問いを立てて教室に持ち込むかは、授業の成否を分ける最大のポイントだと思います。拙稿"学習目標は解くべき課題で示す"で申し上げた通り、「問い」は学習者にとって取り組むべき課題そのものです。 従来は「導いた結論が何か」が問いの主流でしたが、高大接続改革以降の入試では、どうやってその結論を導くかが問いになるシーンが増えそうです。この流…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識(その2)

脱ゆとり路線を維持しつつ、主体的、対話的で深い学びを実現し、思考力・判断力・表現力とともに主体性・多様性・協働性を獲得させるという課題に、これ以上授業時間を増やす余地がないという状況下で挑むには、何をどこで学ばせるのかを戦略的に判断する必要があります。無駄を省く(効率を高める/重なりをうまく利用する)授業の外に持ち出す(家庭学習)やるべ…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識(その1)

教育の強靭(じん)化に向けてと題する文部科学大臣メッセージが発信されたのは平成28年5月10日のことでした。「討論や発表などを増やすことが結果的に覚える知識量の減少につながる」といった各方面からの懸念に対し「脱ゆとり」路線の再確認を行う必要があったためです。 そこでは、「人工知能(AI)の進化など情報化・グローバル化が急激に進展す…
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記憶に格納する知識、外部参照する知識 #INDEX

次期学習指導要領は、学習べき内容は削減せず、その理解の質を高めること(教育の強じん化)を意図しています。従来と変わらない時間枠の中に、思考・判断・表現の各要素を織り込み、主体性・多様性・協働性を身につける場を設けつつ、学習内容は減らさないということです。 こうした変革の中、課題解決に必要な知識をすべて教えきる時間を確保してから習っ…
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知識の獲得は個人の活動を通じて

授業デザインを考えるとき、生徒が個人の活動でも取り組めるものと、集団の中での協働でしか学ばせられないものとを区別しておかないと、扱うべき学習内容を限られた授業時間と指導回数の中に納めきれなくなってしまいそうです。 H28.05.10に発せられた"教育の強靭(じん)化に向けて"と題する文科相メッセージにも明記されている通り、学習内容…
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大学入学共通テストで求められる読解力

週末に大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)が行われました。新聞などで報道が出ていますが、出題内容や記述問題の採点基準は、早めに目を通しておきたいところです。求められる学力観の変化を捉えて教室での学ばせ方の転換を図るのに早すぎるということはありません。   大学入学共通テスト平成30年度試行調査_問題、正解等 私自身…
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結論を出さずに終える授業

授業の終わりは「今日の授業の内容をまとめて」 というのが定番スタイルかもしれませんが、ちょっと発想を変えて、問いに答えを出さずに次の授業につなぐというやり方はいかがでしょうか。 授業を「復習→導入→展開→演習→まとめ」 という固定的な構成で考える必要はありません。 結論を与えてしまうことで学びや思考を締めくくらず、問いをオー…
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学習方策は課題解決を通して身につく

ある単元を学ばせるときに「不明を残さずに理解させる」ことだけ目的なら先生が丁寧に教えれば十分かもしれませんし、ある問いに正解を導くだけであれば、手順をきちんと伝えさえすれば当座の目的を達することはできると思います。しかしながら、これだけでは学び方を学ばせたことにはならないのではないでしょうか。 先生が丁寧に教えてくれれば理解できる…
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理解している≠正解できる

理解しているかどうかと正解できるかどうかは、必ずしもイコールではありません。理解していることであっても眼前の課題と結び付けられずに正解に至れないこともありますし、ある問いに正解できたとしても問われていることをきちんと理解できている保証はないということです。 ❏ 理解している、かつ正解できることが目指す状態 …
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対話が思考を育み、深い学びを実現する(まとめ)

ここ数年、新しい学力観にそった教え方の転換 が急ピッチで進められてきたものと拝察しますが、2020年以降の新しい入試に初めて挑む学年が高校生となった今、これまでの取り組みの成果を検証し、次のフェイズに向けた新たな課題形成を図る動きも出てきています。 次期学習要領で学ぶ最初の学年も、現在すでに小学校6年生。新課程への取組を伝える学校…
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教わって知ったことvs気づいてわかったこと

授業のスタイルは実に様々ですが、個々の授業を特徴づけるパラメータの一つに「問い掛けの多さ」があります。 教わったことを忠実に覚える努力も大事ですが、学び手の側からすればあまり面白くもなく、自分ごととして学びに向かう意欲をキープするのは大変です。 以前の記事でも書きましたが、問い掛けの多い授業が良い授業ではないでしょうか。 …
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大学入学共通テストにおける問題作成の方向性から

先月の中旬に、大学入試センターから「大学入学共通テスト」における問題作成の方向性等と本年11月に実施する試行調査(プレテスト)の趣旨についてとの発表がありました。 発表資料の冒頭には、各教科・科目における問題のねらいや実施方法等については、これから11月に実施さ れる試行調査の分析・検証を経て、来年度初頭に正式に公表される予定(攻…
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新テスト対応にも探究活動は土台となる

大学入学共通テストの導入に向けた試行調査では、その試行結果の報告において、「探究の過程等の設定を通じて、知識の理解の質を問う問題や思考力、判断力、表現力を発揮して解く問題を、各科目における全ての分野で重視した」とのこと。 "探究の過程等の設定"(…行政文書らしい言い回し!)と言われても、具体的なイメージがわきにくいところですが、添…
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評価スキルの獲得とメタ認知の向上

高校教育でも高大接続でも、当然ながらその先の大学教育や社会生活でも、思考力・判断力・表現力が今後ますます重視されていくことには間違いなさそうです。 思考力は、課題を解決しようとしたときに発動しますので、学びのスタイルが知識獲得型から課題解決型に移行するのは当然です。 また、判断力は、様々な考え方に触れて自分の考え方を相対化す…
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論述問題対策の前段階~要約の練習(後編)

答えが一つに決まらない問題や、多量の文章や資料を読ませてそこで理解したことを元に思考させ、その結果を論述させる問題が増えてくるとなると、その前段階である要約の力はしっかり養っておきたいところ。 発表や答案を、生徒自身や生徒相互で評価させることで、より良い要約にするために何が必要かを、生徒が自ら気づけるようにしていくことが重要である…
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論述問題対策の前段階~要約の練習(前編)

高大接続改革では、「読んで理解したことを元に、思考した結果を表現する力」がこれまで以上に大きく試されます。 カッコ内の後段にある「自分の考えに展開させる」も大事ですが、それ以前に、(自力で)読んだり聞いたりして理解したことをきちんと消化して自分の言葉にまとめられないことには話になりません。 ❏ 意見論述や協…
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非言語情報を言語化する力

与えられたテクストから読み取った情報をもとに思考した結果を表現する力は、今後ますます求められますが、ここでいうテクストは「言語情報」だけではありません。グラフ、データテーブルなどの数値をもとにしたものもあれば、イラストや地図といった平面上に表現されるものなどあらゆるものが含まれます。 各教科の教科書を見ても、本文以外のパートから得…
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導入フェイズで仮の答えを作らせることの効果

学力や技能の向上を実感できなければ興味や関心は高まらないことは、以前の記事でご紹介した通りですが、学力や技能の向上を実感することとその科目に対する興味・関心の高まりとの相関には、学年が上がるごとに高まる傾向が見られます。 初学者のうちは、興味をダイレクトに刺激する方策が有効であっても、学年があがり大人に近づくにつれて、「学力や技能…
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出題研究を通して"問い方"を学ぶ

獲得した知識や理解を活用して解決する課題を軸にした授業デザインを採ることで、「学習目標の把握」「授業内活動の充実」「理解確認の徹底」といった"学習効果を高めるための必須要件"がほぼすべて整うことは、先日の記事(グラフ再掲)でお伝えした通りです。 如上の記事から転載・再掲 ❏ どんな問いを用意するかで授業が変…
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知識活用の機会を整えて授業改善を加速

ようやく夏も終わりそうですが、今年も多くの学校の授業評価アンケートのデータをお預かりして、分析させていただきました。データからは様々な「問い」をもらいます。それまで考えていたことだけでは、説明がつかないデータのことです。 そのたびに、あれこれ考えて「データを説明できる仮説」を作り、実際に授業を観に行ってそれを確かめたりするのは、な…
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大きな問いは分割してから挑ませる

与えられた問題が大きすぎて、どこから手を付けていいものやら見当もつかないときがあります。そのまま何の手立ても打たず、問題の加工もせずに教室に持ち込んで生徒に挑ませたとしたら、生徒の手と頭は止まったままですし、「わからない、できない、手に負えない」という印象だけを残すことにもなりかねません。 「入試問題を授業の教材に使うときに」で申…
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